チラシの裏に書くようなことを徒然と。
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桜坂洋著・「All you need is kill」です。
面白いラノベみたいな紹介でよく名が挙がっていた作品です。どこかでループものということだけは耳にしていました。
舞台は近未来の日本。人類が謎の侵略者・ギタイとの生存戦争を強いられている世界。主人公のキリヤ・ケイジは統合防疫軍に入隊したばかりの新兵。しかし初出撃となった戦場でギタイと相討ちになり死亡する。意識が戻ったとき、そこは出撃の前日だった。この時からキリヤは時のループ現象に巻き込まれ、幾度と無くギタイとの戦闘を繰り返すことになる。
こんな感じのあらすじですね。文体や雰囲気はキリヤの成長に合わせて厳しくなっていく感じが出ていました。あとラノベレーベルだからかも知れませんが、すごく読みやすい部類ですね。
ループものは古典SFから近年ではラノベとかにも幅広く使われているネタですが、ループと戦争を合わせた作品って意外と少ない印象がありました。パッと思いついたところでマブラヴオルタやスマガでした。ちょうど足して2で割ったような内容でしょうか。マブラヴはループ現象そのものが作品の軸ではないですし、スマガは主人公が戦うことが軸ではないので。むしろガンパレが一番近いのかも知れない。
以下ネタバレ感想です。
面白いラノベみたいな紹介でよく名が挙がっていた作品です。どこかでループものということだけは耳にしていました。
舞台は近未来の日本。人類が謎の侵略者・ギタイとの生存戦争を強いられている世界。主人公のキリヤ・ケイジは統合防疫軍に入隊したばかりの新兵。しかし初出撃となった戦場でギタイと相討ちになり死亡する。意識が戻ったとき、そこは出撃の前日だった。この時からキリヤは時のループ現象に巻き込まれ、幾度と無くギタイとの戦闘を繰り返すことになる。
こんな感じのあらすじですね。文体や雰囲気はキリヤの成長に合わせて厳しくなっていく感じが出ていました。あとラノベレーベルだからかも知れませんが、すごく読みやすい部類ですね。
ループものは古典SFから近年ではラノベとかにも幅広く使われているネタですが、ループと戦争を合わせた作品って意外と少ない印象がありました。パッと思いついたところでマブラヴオルタやスマガでした。ちょうど足して2で割ったような内容でしょうか。マブラヴはループ現象そのものが作品の軸ではないですし、スマガは主人公が戦うことが軸ではないので。むしろガンパレが一番近いのかも知れない。
以下ネタバレ感想です。
さて、本作。ループものの枠組みの中では、その内容は別段特出するものではなかった、という印象がありました。しかし、多くの作品で片手落ちになりがちである世界観の解説が少ないながらも一本筋が通っていたのが秀逸であり、物語として面白く出来ていたと思います。
人類の敵・ギタイ。それは他作品でいうベータとか幻獣に相当するわけですが、その生態や地球侵略の経緯、目的などは作中で明らかにされていました。説明は簡単で少し唐突でしたが・・・。さらにループ現象の原因も彼らの持つシステムにあり、物語の最後ではそれを理由としてキリヤとリタが殺し合わなければならない結末に至るわけですね。
この世界ではギタイに対抗するため、人類側はジャケットと呼ばれる一種のパワードスーツを着て戦います。ループの際には、自分の記憶しか持ち越せないためいくら肉体を鍛えても意味がない。新兵であるキリヤには本来こういった物理的な身体能力もまだまだ足りなかったのでしょうが、このジャケットがあるために記憶されたギタイとの戦いの経験を駆使し、無限に強くなり続けることができたんですね。このあたりもループにより主人公が強くなるための理由付けとして上手かったと思います。
リタについてはその外見に似合わない強さと性格から、過去にキリヤと同じようなループ現象を経験しているだろうことは予想がつきます。孤独な戦いをずっと続けてきたリタがようやく出会えた自分と同じ存在。キリヤの言葉を聞いた時に涙した彼女の感情は思い知れないですね。そして頭の良い彼女はこのループで失敗したキリヤの話を聞いた時点で、自分が死ぬことを決意していた。だからキリヤとのつかの間の平穏を楽しんでいたんでしょうね。この辺りのリタの心情を考えるとすごく切ないな。
キリヤはKIAとなったリタの代わりとして、Killer Cageとして、培った鬼神の如き戦闘力で孤独な戦いを続けていく。しかしこの戦争ってかなり絶望的ですよね・・・。キリヤもまたループを経験した別の誰かと出会い死んでいく結末しか思い浮かばない・・・。ギタイの残存勢力が未知数過ぎるし。
うーんSF短編ものとして面白かったのは事実ですが、キリヤとリタの絆をもう少し丁寧に見たかったかな。小説1本では中々難しいとは思いますが。メディアの違いなので仕方ないですが、読み物ゲームにしたらもっと面白くなりそうだなーとか思ってしまうのですよね。結末は感傷的で私好みなのですが、ギタイとの戦争については最後にもう少しだけ救いが欲しかったですね・・・。
なんかハリウッド映画化の話があるらしいですが、たしかに内容的にはすごく合いそうな気がします。でも食後のグリーン・ティーは無料なんだっていう台詞だけは変えてほしくないなあ、とか思ってみたり。本当に実現したらなんだかんだで観に行ってしまいそうですw
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