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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
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とりあえず、ひと通り終ったので感想をば。
何気にエロゲ界の金字塔であるランスについての感想は初めてだったりしますね。


 まずランスシリーズについて軽く触れますが、エロゲ黎明期から20年以上続くRPGであり、コンシューマーで言うFFやドラクエみたいなものだと言えば分り易いでしょうか。ジャンル自体も作品によって異なり、単純なダンジョンRPGだったり、地域制圧型SRPGだったりと様々です。
 話は外伝を除いて全てつながっていますが、基本的にどの作品も前作プレイ必須という作りにはなっていません。


 一般に評価が高いのは外伝である鬼畜王ランスや、正史であるランス6、戦国ランス(ランス7)あたりでしょうか。私は一応1から含めてひと通りは触っていますが、地域制圧型SRPGである、鬼畜王、戦国の2作品は殆どやり込めていません。いつか腰を据えてやろうとは思っているのですが、ボリュームが膨大過ぎて中々手が出ませんでした。


総評:8点


 で、今作ランス9についてですが、シリーズ9作目にてついに北の大国ヘルマンが舞台。3で失脚し、6で別人に成長した、ヘルマンの元皇子・パットンがお馴染み主人公のランスに革命のために助力を請うところから物語は始まります。物語としての主人公はむしろパットンといってもいいかもしれませんね。ランスは相変わらず政治やら国の諍いには興味0でヘルマンの姫シーラをゲットするのとシィルの氷漬けを解除するのが目的ですし。




 今回のランスは、これだけシリーズが続いておきながら初のギャルゲーっぽいモードがあります。このランスモードは7人のヒロインのそれぞれのイベントをこなして、好感度を上げていくみたいな感じですね。お馴染みのかなみや魔想さんなどのランスに対してまだツン成分を残していたキャラを完全に落とすために今作のランスは好きだの愛してるだのを連呼するわ、バラの花束を贈ったりするわで、成長したなーって感じがしますw まあランスクエストでも昔から比べれば大分丸くなってきた感じはありましたので、そろそろ落ち着いてきたということですかね。

 主に戦闘をこなすともらえる猿玉(消耗品)をイベントを進めたいヒロインに使っていく感じなのですが、好感度を最大まで上げたキャラは、終盤で個別ルートに移行することが出来ます。1周目では猿玉の数が足りないので全ヒロインを制覇することは(多分)出来ません。このためとりあえず見たいヒロインを優先するのが良いですね。


 CG、BGMは流石に老舗だけあってクオリティは非常に高いです。ランスクエストに比べるとキャラの頭身が高くなった感じですかね。





 戦闘システムとしては、どうやらママトトに近いらしい(私は未プレイ)ですが、ランスシリーズで言うなら3が一番近いんでしょうか。狭めのマップにキャラを配置したターン制タクティカルバトル。特筆すべきは敵の数が味方に対して膨大で、援軍もガンガンやってくる点ですね。それに対しこちらは範囲攻撃の必殺技や魔法などで蹴散らすわけですが、魔法使いなどは敵の攻撃ですぐに死んでしまうので挑発能力を持った仲間が敵をひきつけたり、隣接して庇ったりということが必要となってきます。また砦攻略などでは浮要塞を使った防衛戦もあります。

 この兵力差戦闘というのは、ランスが大将となる革命軍の少数精鋭部隊の戦いを表現していてシナリオにもマッチしていましたね。シンプルながらシビア過ぎず、ヌル過ぎずでいい按配だったと思います。ただ特に一周目なんですが、アイテムによる能力補正がかなり強い割に殆どはランダム入手のため、強力なアイテムが手に入るかどうかで結構難易度が変わってしまう印象。まあ詰まったら自由戦闘で熟練度を上げていけばなんとかなるレベルではあります。

 しかし戦闘の全体的な印象としては、若干淡白であり、いろいろ工夫しながら戦う必要があった6やランクエなどと比べると少し物足りない感はありました。





 では、以下シナリオ感想となりますので、ネタバレ注意です。

拍手




 全15章+ヒロインルートでプレイ時間は30時間ぐらいでしょうか。既存作品と比べるとナンバリングタイトルとしては少々物足りない気もしますが、物語的には過不足なく描かれ、満足出来る内容だったと思います。むしろ現状でフルコンプに500時間かかるゲームとか出されても困ってしまうかも。強いて言うなら、レリューコフやミネバなどのランスの一騎打ち戦が省略されちゃってたのが残念ですかねえ。あとはカリスマ性のある敵キャラがいなかった点でしょうか。ガームロアなんかは良かったですけどね。まあそもそも上層部が腐敗しているせいでヘルマンがダメになってるわけですからマトモな敵がいないのも仕方ないんですけどね。





 それよりもシリーズの進捗としては、かなみがランスにべた惚れしたのと魔想さんがついにデレたことが衝撃ではないでしょうかw まあかなみはぶっちゃけ普通の恋愛したい女の子なのでランスがチョロっと優しくすればすぐ落ちることは解っていましたがまさかあそこまで恋する乙女になってしまうとは・・・。魔想さんはデレきってはいないものの、ほぼ陥落したといっても良い内容。でも今回は本当にランスのおかげで助かった部分多いし、9だけ見るなら惚れても可笑しくないぐらいカッコ良かったですからね。いずれにしてもナギとの一件が解決したことでようやく魔想さんが救われたみたいで感慨深いですね。ところで正史としては真エピローグが採用されるんでしょうかね?だとすると魔想さんは次作では幼女状態から始まることに・・・。


 そしてついにシィル復活です。戦国ランスからだから・・・8年も立ってるんですね。マジかよ。クルックーが何やら怪しいことをしていたみたいなので、本当に完全に復活したのかどうかは微妙なところですが。多分ヘルマンの財宝では解除出来ず、ランクエの時に言っていた法王特権でなんとかしたんだとは思います。8年ぶりの復活にしては結構あっさり目の演出だったんですよねえ・・・。でもやっぱりランスの傍にはシィルがいないとしっくり来ないですよね。とりあえず良かった良かった。


 新ヒロインとしてはミラクルがお気に入りになりました。女版ランスっぽさもありながら、意外と世話やきで良い人ですし、バックボーンもしっかりしていて何よりもあの誇り高いところが良いですね。個別ルートは若干ギャグも入っていましたが、結構世界観の根本に迫る内容。なんだっけ、スチールホラーだったかな?現実っぽい異界でしたが、もしかして最終的に世界同士の戦争になっていくんでしょうかね。



 ランスシリーズは10で完結と公式でも昔から謳っていましたが、今作でランスはほぼ人間界全ての国を(結果的に)掌握しました。魔物界での対立が終結しそうだという伏線も貼っていましたし、次作は恐らく大陸全土を巻き込んでの人間VS魔物の壮大な話になると思います。こうなると鬼畜王ランス並のスケールの地域制圧型SRPGを妄想しちゃいますね。気持ちとしては今すぐにでも続きをやりたいぐらいなんですが、我慢するので有終の美を飾る大作をじっくりと作って欲しいところです。






 総評。既存作と比べれば若干のボリュームとやり込み不足感はあるが、ADVパート、戦闘パートともに十分に良作ゲーの域に達していて、そつなくまとめた印象。良くも悪くもキャラゲーである部分は否めないので、初めてランスシリーズに振れる方はまずランスというキャラを受け入れられるかどうかがポイントになると思われる。
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