今回は、沙耶の唄以来の
久しぶりの虚淵玄氏のシナリオ。
ということで、感想です。
CG、演出、BGMともに文句なし。
流石に高いレベルで、構成されています。
シナリオのボリュームは正直かなり短い。
その上に一本道ですので、オールコンプリート含めて賞味6時間程度。
ですので、ちょっとした映画感覚で楽しめます。
で、肝心のシナリオ。
今回は、西部劇+SFって感じ。
舞台は西部劇そのものなんですがね。
最初、主人公が誰なのか分からなかったんですが、
最終的には、イライザ、ブロンディ(名無し)、リリィの
ヒロインズ3人が主役だったんですねえ~。
視点がコロコロ変わるので、最初はとまどうかも。
基本的には、爽快西部劇アクションADV。
割と舞台は悲壮感が漂いそうな設定なんですが、
イライザ達の性格のせいか、皆無に等しいです。
かなりサバサバしたテイストのゲームです。
ヒロインズも皆割と淫乱なので、
暴力シーンとかも特に悲壮感とか感じず。
実際平気ですしねw
「胡桃割人形」とか逆に怖いわっ!w
で、シナリオ終盤は、騙し騙され合いながら、3人協力して、
3VS400というド派手なウエスタンアクションを見せてくれます。
そして、締めは結構いいお話で幕を閉じます。
ずっと「黒のフランコ」という名前を利用して、
生きてきたイライザが、子供の頃の夢を思い出し、
「黒のフランコ」として、伝説の英雄として、
生涯を終えようと決意する。
檻に向かって歩いていくイライザには、
ちょびっと感動。
まあ、その後は、ブロンディに美味しいところを
全部持ってかれてるわけですが。
全体的に見るとやっぱり、
ブロンディが主役だったようにも感じます。
盛り上がったシーンといえば、
ウェルズとの決闘シーンぐらいでしたし。
全てを明らかにし、本物の「黒のフランコ」に引導を渡すのも、
ブロンディでした。
ということで、ボリューム不足だったのは不満でしたが、
そのおかげで、かなり映画に近い出来になっていたような気がします。
エンターテイメント性という意味では極上。
深いことを考えず、
気楽に楽しみたい人は是非。
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