いまさらですが2週間前ぐらいに見に行きました。
等身大の現代のダメ青年・伊藤開司を演ずるのは、
高い演技力でお馴染みの藤原竜也。
・・・ちょっと美形過ぎるんじゃね?綺麗なカイジ役ならまだしも・・・
って感じもありましたが、実際見てみると、
なかなかしっくりいっていたように思います。
オススメです。
で、内容は、原作のカイジから、
限定ジャンケン、電流鉄骨渡り、Eカード、地下帝国の
要素を引っ張ってきて上手くまとめた感じに仕上がっています。
たしかに2時間程度の映画ってことを考えると、
原作の内容をまともにやっていたら
限定ジャンケンだけで終わっちゃいますからねー。
ある程度の取捨選択は必須だったかと。
原作付の映画としてはかくあるべき、というか
原作既読者、未読者どちらも楽しめるように作られていたと思います。
(未読者の意見聞いてないので楽しめたかどうかはわかりませんが・・・)
これって簡単なようでいて、実は殆どの映画が達成出来てないですから、
如何に映画版カイジの出来がよかったかを如実に表していると思います。
限定ジャンケンはかなりあっさり風味。
ここの伏線をEカードに持ってきたのは上手いとは思いますが・・・。
原作厨としては安藤の裏切りに適する要素が欲しかったかな~と。
船井に一矢報いるも、石田さんのマヌケな勘違いで別室送りになるカイジ。
この辺はもうちょっと何か方法なかったんか、という感じでしたw
石田さんとの繋がりを残しておくのは必要でしょうけどね。
限定ジャンケンで惜しくも敗北したカイジは
地下帝国での強制労働を強いられる。
ここは原作の2部の要素を抜き取っています。
カイジ悪魔的多用し過ぎw
班長はなんかゲイっぽくてキモかったですが、
性格の嫌らしさは出ていたかと。
チンチロリンはなかったです。
そして地下帝国で、労働力としても使えなくなった者達を集め、
開催されるブレイブメンロード。電流鉄骨渡りです。
原作であった1回目の高さ5mの鉄骨渡りは無くなっています。
個人的には押せっ!はちょっと欲しかったですが、
その後の盛り上がりを考えればあったら蛇足だったかも。
まああそこってカイジの人となりを結構印象付けるシーンなんですけどね。
石田さんのエピソードはほぼ丸ごと原作通り。
最も盛り上がるところでしたねえ。私もちょっと泣きそうになりました。
ガラスの隠し通路は無し。カイジと佐原は同時にゴールし、
扉を先に開けた佐原のみ突風で落下してしまいます。
佐原や他の人の落下時のCGはちょっとびみょんかもw
そしてついに利根川と直接対決。
Eカードは全3戦とかなり簡略化されましたが、
利根川の舌戦、イカサマとなかなか凝縮されていたと思います。
最後の1戦は遠藤さん(♀)に5千万借金しての大勝負。
カイジは心拍数を読まれないために自ら血を流し勝負に挑みます。
血のトリックによる利根川の優秀さの裏を描いた作戦で、
見事大勝利し、カイジは5億円という大金をゲットします。
んー展開自体は良かったですし、正に原作の12戦を凝縮した感じで
勝負後の利根川も面白かったんです・・・が。
強いて言うなら、遠藤さんにもし負けたら、
給料日には毎回ビールを奢る云々っていうのは
男同士だからこそグッとくる台詞だと思うんですよね。
あれは2部の沼パチンコからの抜粋になりますが。
あとは耳ドリルや焼き土下座・・・
その辺に代わる何かが欲しかった気もします。
なんというか兵藤の異常性と利根川すらも操り人形に過ぎないって感じが。
まあそこまでやってしまうと兵藤を倒す展開になっちゃうので、
仕方がないのかもしれませんが。
で、5億ゲットしたカイジでしたが、
遠藤さんの罠にハマり、手元に残ったのはわずかなお金。
この辺は原作2部に忠実ですw
といった感じで終了。
色々原作の要素を詰め込んじゃってますが、
ティッシュクジやチンチロリン、パチンコ、地雷麻雀は、
内容自体には全く触れてないためこの辺を使った
続編というのは出来そうですね~。
それに原作にない、全く新しいギャンブルを取り入れるのも
面白いかもしれません。
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