燃えゲーメーカーから、ついに新作登場です。
今作は、その名の通り、銃で戦う執事の物語。
重厚な設定による剣と魔法と銃の異世界ファンタジーです。
前作をも超えるぐらいの豪華な声優陣に、
派手な演出、燃えるBGM。中央東口氏による濃いキャラクターデザイン。
流石です。
相変わらず女よりも熱い漢が盛りだくさんの作風。
あやかしびとよりも顕著だったかも知れません。
そこは一応ギャルゲーなわけですから、
賛否両論だと思いますが。。。
私的にはOKなんですけどね。
また、中央東口氏のシリアスな原画に加え、
コミカルなシーンでは、各キャラのデフォルメ絵にて、
演出効果を高めています。
このあたりはシステム周り含め、特に文句なし。
世界観はありきたりではありますが、
舞台はあくまで現代、というのは割と珍しいかもしれません。
2000年前、不死の王とその軍勢を打ち破り、
世界に平和をもたらした8種8人の英雄がいた。
その力を受け継ぐものはミスティックワンと呼ばれ、
現代にその力を顕現させ、人々の英雄として活躍する。
主人公・リック・アロースミスは、
そんなミスティックワンの候補者である、
セルマ・フォルテンマイヤーの執事です。
んでは、各シナリオ感想です。
ヴァレリア・フォースター
ちびっ子エルフ魔法使い。基本は典型的なドジっ子ですが、
芯は強く、実は魔術の才能がかなりあるヒロイン。
最初から、男としてリックを好きだったのは、
ヴァレリアだけだったんでしょうね~。
ただ、容姿的には私の範囲外だったのですが。。。w
このシナリオのみ、通常のラスボスである
アルフレッドがラスボスではなく、
ベアトリスを救うため、執念の権化となった、
ギュスターヴが最後のラスボスとなります。
ヴァレリアは没落気味の貴族ですが、
実はその出生には秘密があり、
魔銃を作り出した、ギュスターヴの実の妹でした。
私は最初にヴァレリアからプレイしたため、
最初はそれほど違和感はなかったのですが、
他のシナリオと比べると、異色なシナリオに感じられます。
プロローグで、絶対に作中でやるだろうなと思っていた、
二挺拳銃も、このシナリオのみ実現します。
ギュスターヴとベアトリスに関しては、結構辛い過去があり、
非常に切ないですね。。。
その分ヴァレリアとリックは幸せに過ごしたのでしょうけれども。
エンディングで、沢山の家族に見守られながら、
息を引き取るヴァレリア。
二挺の魔銃から、好意的に思われていたのが、
ヴァレリアの人柄を指していますね。。。
アッシュがヴァレリアに甘いのもわかります。
まあ、ぶっちゃけアッシュはロリ(ry
渡良瀬 雪
巨大な剣を振るう、ヴァレリアの執事。巨乳。
リックとは同じ執事仲間として気のおけない友人。
ヴァレリアのことを主として溺愛しており、
度々暴走してくれますw
雪シナリオでは、過去自分が属していた暗殺集団で、
人としての愛情を初めて受けた1年間、
育ての親となった男が、リックの父親であることが分かります。
このことから雪は動揺と嫉妬、複雑な感情を抱いてしまい、
レイスとの戦いの折に、執事としての使命を忘れてしまいます。
このシナリオは、もうガラ。
ガラ・ラ・レッドウッド軍曹がカッコ良過ぎですよ。
というか、作品通して、ガラがダントツでかっこいいんですけどね。
雪の育ての親となったエピソードも、
レイスをボコボコにするシーンとかも、最高ですね。
雪のエンディングは、最後にアルフレッドをどうするかによって、
2つに分かれますが、やはりガラ寄りのエンドが最高すぎて・・・。
今作で、一番泣けたシーンですね。
あんたこれ以上ないくらい父親してましたよ。。。
そりゃエルネスタ姉さんも惚れるわっ。
戦いの中では、リックVSレイスが良かったかな?
まあ、レイス敗北の原因がちょっと偶発的なものだったので、
実質リックが勝ったとも言えないと思うんですけどね。
アルフレッド戦は、あっさり風味でした。
ん~キャラ的に雪はさほど好きになれなかったため、
もうひとつのエンディングに関してはまあ、良かったね程度。
やはり脇キャラがいい味出しすぎでヒロインが薄くなるゲームですよ。
ガラ・レイス・プーキー・・・みんなカッコ良いですね。
セルマ・フォルテンマイヤー
メインヒロイン。
ドラゴニュートのミスティックワン後継者。
基本的にSっ気のあるお嬢様なんですが、
たまに見せる年相応の少女らしさが可愛いですね。
リックにホープの真似させるのも意地が悪いったらw
まあ、面白かったんですけどねw
このシナリオは他とは別格です。
まあ、締めに相応しいシナリオかと。
常に語られていたドラゴニュートの、
ファーブニル化がついに実現してしまうシナリオ。
戦って死にたかったシドはアルフレッドと共謀し、
オセロットシティを火の海に変えます。
あとは、行方不明だったコゼットについても
明らかになります。
・・・まあ、このシナリオに入った時点で、
大体の人は察しが着いてしまっていると思いますが・・・。
作中では、割と早い段階で、リックが気付き、
仮面女がすぐに否定したので、
おお、違ったのかな?と思ってたんですが・・・。
流石に最後に相応しいシナリオで、
VSファーブニル戦の後、
リックVSアルフレッドの兄弟対決と、
セルマVSレイスのミスティック・ワン対決と、
息をつかせぬ展開。
アルフレッドもついに「剣」を使いますしね。
エンディングは、
皆であの森でもう一度ピクニックってな感じ。
ん~劇中、何度も話に出ていた、南の島にバカンスにいくのかと思ってたんで、
ちょっと肩透かしではありましたが、無難なところ。
とりあえず、コゼットもメイド姿は合ってないw
それと個人的に良かったのが、キャロルとアッシュが
ちゃんとくっついたところ、ですねw
傍からみるとアッシュもはやロリk(ry
キャロルはともかく、アッシュも
ちゃんとキャロルが好きだったのは割と驚いた。
総評
もはやお家芸ともいえる、
脇役キャラ達の魅力満載のゲーム。
あやかしびとの時もちょっと感じていたんですが、
ヒロインズにもうちょっと味が欲しい・・・
脇役に食われない程度の。
シナリオはそれなりに波もあったんですが、
主人公の性格からか、それほど熱い展開がなかったような。。。
それでも、ラスボス戦は、
どのシナリオもそれなりに盛り上がったので良いかな?
全編通して一番燃えたのはファーブニル戦かも。
ということで、良作ではあったものの、
もう一歩何かが欲しいな~と思ってしまう作品でした。。
全体的な完成度はかなり高いゲームだと思います。
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