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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
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 またしても今更感が強いですが、昨今のテイルズでは評価の高いグレイセスFに手を出してみました。


 グレイセスは、Wiiで発売された後、新規シナリオやバランス調整を加えたグレイセスFとしてPS3にて発売されたという経緯があります。元来テイルズシリーズ自体、ハードスペックを最大限に活かした映像美などで売るタイプのゲームではないのですが、元がWiiということで敬遠していたというのもありました。








ということで、テイルズ・オブ・グレイセスF。


 テイルズシリーズの最大の特徴と言えば、アクション性の高い戦闘にあるわけですが、本作に関してはその中で複雑ながらも中々バランスよくまとまっていたと思います。
 D2辺りから防御の大切さというかゴリ押しだけでは倒せない、一進一退の攻防が楽しめる感じに調整されてきていた感がありましたが、3D時代突入後、私がプレイした中では最も作りこまれていましたね。

 基本的に通常攻撃とTPという概念がないため、節約すること無く毎回戦闘を全力で楽しめるようになっています。FF13といい最近はこういう傾向のゲームが多くなってるのかもしれませんね。


 CCという行動力的なシステムと、アラウンドステップのバランスが良かったですね。CC自体はリメイク版のデスティニーであったんだったかな?フリーランが猛威を奮っていた過去作でしたが、今作では殆ど使うことがないフリーラン。敵の攻撃タイミングを見切ってアラウンドステップで回避、というのが楽しいシステムです。成功すると何故かCCが回復しますが、そういう点は気にしない方向で。欲を言えば、基本多対多の戦闘の中で、敵の攻撃に対しいちいち反応するというのは中々厳しいものがあったので、もっと直感的に回避出来るような、例えば攻撃の瞬間に光るとかがあったら楽だったな、と思いました。防御不可攻撃は!マークでわかるようになってましたしあんな感じで。


 正直序盤のCCが低い状態での戦闘は、少し冗長気味でダルかった感もありましたが、最大CCが上がっていくに連れて攻撃も回避も自由に出来るようになっていくため、終盤まで戦闘に飽きずに楽しめたところはありましたね。EOE同じく最初が一番きついというゲーム。まあCCが無くなったからといってピンチになる訳でもないのでそこまででもないですけどね。




  最近のテイルズに触れていなかったせいもあって、踏襲しているシステムなのかどうかわからないのですが、エレスポットは良かったですね。料理なんて今まで殆ど気にしなかったのですが今回は結構役立ちます。軽いガンビット的なシステムですね。最初・・・というか中盤まで料理自体を消費してしまうものだと思っていて、量産出来るおにぎりとかしかセットしてなかった私は、エレスポットの恩恵を全然受けられていませんでしたw


 今回武器の成長システムとしてデュアライズが導入されていますが、こちらが結構難解。最初は下限CCを上げたくてライズ系をデュアライズしていたのですが、武器同士でデュアライズしたら、宝石になっちゃって困惑したりと、結構手探りで試しながら進めていた感じです。理解すれば中々面白くやりごたえがあるシステムだとは思いますが、もうちょっとシンプルに出来なかったかなあ。



 あとはシナリオですが、全体的にはいつものテイルズっぽいストーリー。ただ冒頭の幼年編と序盤のアスベルフルボッコ展開は中々良かったですね。7年研鑽を積んだアスベルがインテリメガネ如きにボコボコにされたのは、なんでや!と思いましたけどストラタの技術と、心の持ちようということでいいとしよう。幼馴染は冷たいし、故郷を追い出され、縋ったはずのリチャードが狂っちゃって、味方はソフィだけっていうのは辛い展開だけど、アスベルの挫折と成長が見れてよかったですね。

 細かいところで疑問・・・というか説明不足な点があるのはしょうがないですかねえ。ヒューバートもアスベル追い出すような権限はねーだろ、とか、結局教官を初めとした騎士団がセルディク側についた理由は結局なんだったの?とか。これはお約束でしょうけど、パスカルがストーリー上万能過ぎるとか。

 中盤以降は、世界の危機を犠牲なく回避する方法を模索する展開になっていきますが、ちょっと悲愴感が足りなかったものの、こういう大団円的なのも嫌いじゃないですね。本編ラスボスであるところのラムダさえも救ったのは、流石アスベルって感じでした。まあラムダを宿した副作用みたいなものがもうちょっとあった方が展開的には面白いとは思いましたけどね。


 キャラ的にシェリアがちょーっと浮いてる感じがしましたね。物語に深く関われていない、というか。FF12のパンネロみたいな感じ。別段シェリアが気に入らない訳ではないのですが、ストーリー的にはソフィがシェリアの役目も果たすことで事足りちゃう、むしろテーマがシンプルになっていい気もしました。
 それもあってPS3で追加された、未来への系譜編のシナリオはいまいち納得がいかなかったんですよねえ。いきなり恋愛脳になってるパーティ連中の変わり様も驚きだし、ソフィを娘にしようとするアスベルもちょっと唐突過ぎる。パスカルとヒューバートを無理にくっつけようとし過ぎでちょっと恥ずかしかったですしねw
 ソフィが自分の未来について折り合いをつけたのはいいとは思いますが、これも本編のEDでアスベルの子供っぽいのと戯れている、成長したソフィを見て想像する程度で良かった結末だと思いましたねえ。いやまあぶっちゃけアスベルの子孫達をずっと見守り続ける、よりも人としての幸せみたいなのを足掻いて模索し続ける、みたいな方が私好みだっただけですw

 まあでも全体的にパーティ仲は良い方のテイルズでしたね。アビスのルークみたいに尖った設定のキャラがいないので、少々面白みに欠けるのは事実ですが。



 総合的にはよく作りこまれたアクション要素のあるRPGとして秀作だと思います。良くも悪くもテイルズという枠から抜け出していない印象は受けますのでそこは好み次第でしょうね。

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