チラシの裏に書くようなことを徒然と。
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はい、というわけでグリザイアの果実のファンディスク、グリザイアの迷宮です。厳密にいうと続編なのですが、内容は5人のヒロインのアフターシナリオと雄二の過去編がメインとなりますので、普通のファンディスクと内容的には変わりませんね。車輪の向日葵と悠久みたいな感じ。
グラフィックやBGM、システムは、前作からそのまま引き継いでいる感じで高クオリティ。各種テーマソングも良いですね。
総評:7点
まずはヒロインのアフターシナリオ。こちらは大体一人2時間程度。
天音とか榊とかマキナはもうアフター書けないんじゃね?と思っていたんですが、天音は、天音エンドの少し前に遡った中間のお話。雄二が天音との結婚を承諾してもらうために親父と殴りあい、空なシナリオ。最後に映ったシルエットはどう見てもお姉ちゃんです。焦らすなあもうw
榊も道昭と和解して子供が生まれるまでの補完話で、こちらは雄二との愛を育むよりも、美浜学園の仲間達との絆をメインに描いたシナリオ。
マキナは、まあちょっとご都合主義な感はありますが、雄二の助手的なポジションでV-9029のコードネームを与えられ、日本での仕事が出来るように資格を取りに行くお話。訓練とかもコミカルに描かれ、本編の悲愴感はかなり薄められていましたが、ファンディスクだしいいかなーと思いましたw
みちると幸は普通にそれぞれのエンド後の話ですね。みちるはもうホント何も内容がないみたいなもんなんですが、みちるのために奇跡を起こしてみせる雄二は相変わらずカッコイイですね。本編よりも雄二がみちるに対して優しくなってるので見てて和みます。
幸は、爆弾魔との一悶着がありながらも、幸の誕生日を幸せな記憶で塗り替えるために結婚式を行なってハッピーエンド、といったシナリオ。
うーんまあ、正直もうちょっとそれぞれに緊迫した内容の骨太なイベントが欲しかった気持ちもあったのですが、ファンディスクだし、ほのぼのハッピーで良かったのかな。キャラの掛け合いは相変わらず面白いですしね。若干下ネタに頼りすぎな感はありましたがw みんな好きなんですがやはり幸とみちるのコンビが一番好きですかねえ。日常ギャグシーンにおける幸の万能さは異常。ショートショートなんて殆ど幸メインでしたしw あと今回は丸くなった榊がほどよい弄られキャラになってたのが良かったですね。
で、雄二過去編・カプリスの繭。カプリスってのは気ままな、気まぐれだとかの意味らしいですよ奥さん。実質これは麻子編と言ってもいい内容ですので、気ままな彼女の雄二育成シナリオといったところですか。
こちらは大体7時間程度。昇級試験のためにJBに身の上話を報告するところから雄二の過去編が始まります。同時に雄二の部屋に捨ててあった資料を再生しちゃったスーパーメイドとちびっこによって雄二の過去は美浜学園の皆にも伝わる事となります。
とりあえず、ミリタリー系のお話が好きな人にはたまらない内容の骨太シナリオでした。正直内容自体は、果実で語られた断片的な情報から推測出来る程度のものですので驚くような展開があったりするわけではありませんが、麻子、JB、ヤブイヌ小隊、千鶴との出会いと絆が色濃く描かれます。JB可愛すぎワロタ。
期待していた一姫に関しては、雄二がオスロに引き取られるまでの過程でしか出てこないため少し肩透かし。しかし、彼女の天音との会話から推測されたブラコン疑惑が、常軌を逸したレベルのものであることが判明しましたw あれは病気レベル。一線を超えることは無かったがとか雄二は言ってましたが、いやもう十分超えてますから!雄二の女泣かせ属性は、一姫によって目覚めさせられ麻子によって鍛えられていたのでした。
欲を言えば麻子の実際の戦闘シーンが欲しかった。彼女は過去編終盤で病気により息を引き取りますので、結局雄二を遥かに凌ぐ程の狙撃能力が物語上で表現されることはありませんでした。てっきり雄二と一緒にミッションをこなしていたものだと思ってたんですよね。しかしまあ麻子やJBとはセックスしたことはあるんだろうなーとは思ってましたが、まさかあんなヤリまくりだったとは思いませんでしたよw
諸悪の根源的なテロリスト・オスロが出てきましたが、いよいよもって雄二のキャラがフルメタの宗介と被りますねw オスロなんて綺麗なガウルンって感じだし。やはり最後は雄二雄二と馴れ馴れしいんだよクソ野郎!で〆るんだろうかw
で、雄二の過去語りが終わった後、美浜学園へ帰ろうとする雄二を引き止める一本の電話。緊急度極大のミッションで、日本に入り込んだテロリストを始末するという内容。指示された先のターゲットは、なんと幼き雄二に暗示を掛け、暗殺術を仕込み、人生を狂わせたヒース・オスロその人でした。それを見て精神に異常をきたしてしまう雄二。
美浜学園に戻ってこない雄二を心配するヒロイン達は、テレビのニュースに釘付けになる。それは活動を始めたテロリスト集団の中にカザミ・ユージという日本人が参加しているという報道だった。
といったところでFin&次回予告。
とりあえず次回予告の台詞からはヒロイン皆で雄二を助けに行く感じになりそうですかね。マキナと幸は戦力として、天音はドライバー、榊は情報収集&司令塔、みちるは・・・あーじゃあまあ座れば、その辺といった役割ですか。麻子が雄二に言った5人の命を救って初めて死ぬことが許されるって台詞は、そのままヒロイン5人に直結しそうな伏線ですよね。
次作・グリザイアの楽園のてきとーな展開予想としては、オスロに囚われたか、暗示を再度掛けられ手駒にされたかの雄二をJBや千鶴の協力を受け、ヒロイン達が助ける。市ヶ谷からは雄二は切り捨てられているかスケープゴートにされているため、秘密裏に雄二のために行動出来るのは彼女達しかいなかったとかなんとかでね。で、雄二を助けることが出来たが、今度はヒロイン達がピンチになってしまう。そこで満を持してのお姉ちゃん登場で彼女の支援を受けながらオスロを倒してヒロイン5人の命を救う、みたいなのがあるあるストーリーですかね。
今作でよく出てくる”彼女”は、前作の地下室の教授、天才と同一人物でしょうし、間違いなく一姫でしょう。彼女が姿をくらませなければならなかった理由、今作の最後で雄二を切り捨てるような発言をした真意。その辺りが肝となりそうで、実質的に楽園は一姫シナリオとなる予感。というかこれ以上の焦らしプレイはもう結構でござるw
あとダニーはもう死んじゃってるのでアレですけど、ミリーは絶対戦闘機で助けてくれそうなフラグビンビン。ヤブイヌ小隊の出番も普通にありそう。
しかし3部作とは言え、今作はボリュームが少ないながらもバラエティに富んだ内容なので割高ながらもギリギリフルプライスが納得出来るレベルでしたが、次作はどうなるんだろう・・・。オスロ絡みの話一本でやるつもりならフルプライスゲーとしてはマブラヴオルタ並のボリュームが必要だと思うのですが、正直そこまで書くネタがあるのか疑問です。
あのラストから始まるんじゃ共通ルートみたいな日常シーンを描いている暇ないし全編シリアスで1本書けるんだろうか。そしてそれが果たして面白いのだろうか。笑いとシリアスのバランスあってのグリザイアだと思うんですけどね。
あのラストから始まるんじゃ共通ルートみたいな日常シーンを描いている暇ないし全編シリアスで1本書けるんだろうか。そしてそれが果たして面白いのだろうか。笑いとシリアスのバランスあってのグリザイアだと思うんですけどね。
ところで、今回の雄二過去編って、エロゲーをアニメ化した時にありがちなヒロインのトラウマを解消しながらも結ばれる寸前で回避して全ヒロイン攻略完了済み、というルート後の話だと思います。このため、楽園で各ヒロインと改めて結ばれるというのもやろうと思えば出来るとは思いますが、マブラヴアンリミテッドみたいになる予感しかしないので多分やらない。ハーレムっぽい感じで終わらせても良いとは思いますが、個人的には一姫、千鶴、JBはルート用意して欲しい気がしますねえ。一姫はまあ間違いなく用意されるでしょうが、JBだけは切に願いますw 迷宮で一番可愛かったのってJBだし。不自然じゃないし。
というわけで総評、一般的なFDと比べるとボリュームはそこそこですが、フルプライスゲーとしては、少々不足感有り。ただ前作から続く個性的なキャラのショートコントや重厚な過去編シナリオは非常に面白い。しかし次の完結編ありきの内容となってしまっているため、本作単体としての評価は多少落さざるを得ないと思います。
良くも悪くも次作への期待を高める役目は果たしたと思います。
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