チラシの裏に書くようなことを徒然と。
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新本格ミステリーの祖ともされる島田荘司氏の鮮烈なるデビュー作・「占星術殺人事件」です。我孫子武丸や綾辻行人のペンネームを考えたり、新本格のゴッドファーザーと称されることもあるとかwikiに書いてありましたねw
30年も前の作品ですが、あまりにも有名な作品ですので、今さらながらに読んでみました。
1936年に猟奇的な連続殺人事件が起きた。画家の梅沢平吉が密室状態で殺された。その後、平吉の6人の娘達も全員殺され、死体の一部分を切り取られた状態で日本各地で発見された。それは平吉が残した占星術に基づいた「アゾート」作製に関する内容に合致する状況だった。それから40年後の1979年、占星術師の御手洗潔は親友の石岡から今でも迷宮入りのままである「占星術殺人事件」のあらましを聞き、調査を始めることになる。
概要としてはこんな感じ。冒頭、梅沢平吉が残したとされるアゾート作製のための占星術の薀蓄が延々と語られるため正直取っ付きにくいです。しかし探偵役である御手洗潔は相当の変わり者であるものの、なんとなく憎めなくて魅力的なキャラクターですので、平吉の遺書を我慢すれば後はすんなり読めると思います。石岡とのシャーロック・ホームズについての議論はなんか微笑ましいしw
内容ですが、諸事情によって素直に楽しめなかった部分があったのが非常に残念でしたが、時代背景や細やかな設定を含めて完成度が高い作品だなと感じましたね。
以下、本書と某有名探偵漫画のネタバレですのでご注意をば。
30年も前の作品ですが、あまりにも有名な作品ですので、今さらながらに読んでみました。
1936年に猟奇的な連続殺人事件が起きた。画家の梅沢平吉が密室状態で殺された。その後、平吉の6人の娘達も全員殺され、死体の一部分を切り取られた状態で日本各地で発見された。それは平吉が残した占星術に基づいた「アゾート」作製に関する内容に合致する状況だった。それから40年後の1979年、占星術師の御手洗潔は親友の石岡から今でも迷宮入りのままである「占星術殺人事件」のあらましを聞き、調査を始めることになる。
概要としてはこんな感じ。冒頭、梅沢平吉が残したとされるアゾート作製のための占星術の薀蓄が延々と語られるため正直取っ付きにくいです。しかし探偵役である御手洗潔は相当の変わり者であるものの、なんとなく憎めなくて魅力的なキャラクターですので、平吉の遺書を我慢すれば後はすんなり読めると思います。石岡とのシャーロック・ホームズについての議論はなんか微笑ましいしw
内容ですが、諸事情によって素直に楽しめなかった部分があったのが非常に残念でしたが、時代背景や細やかな設定を含めて完成度が高い作品だなと感じましたね。
以下、本書と某有名探偵漫画のネタバレですのでご注意をば。
で、諸事情というのはもちろんアレのことで、金田一少年の事件簿・異人館村殺人事件。まとも?な推理ものとして初めて触れた作品がかの漫画だったわけですが、その10年以上前に原作があったのは驚きですね。
いまさら私がパクリだ盗作だ云々言うつもりはもちろんないのですが、占星術殺人事件を読んだ後に異人館村殺人事件を改めて読んでみると、似ているとかじゃなく同じなんですよね、トリックが。7人目のミイラとアゾートの関係。占星術の方は説得力を持たせるだけの理由付けが多くありましたが、その辺りのフォローも少なかったですし。死体から切り取られた部分はアゾートとしてどこかに祀られているはずだ、というのが隠れ蓑になるわけですが、異人館村の方ではなんの疑問もなく悪魔が持ち去ったのだとかで納得しちゃってますからね。6人の当主の内誰か気付いても良さそうなのに。
金田一少年の方は6人の死体から7人目を作り出すトリックは、あくまで真犯人の動機を示すものであるので、そこはオマージュと言えるレベルかも知れませんが、肝心のアリバイトリックが、占星術~で御手洗がひとつの可能性として示した(しかもその後否定した)ベッド吊り上げを流用したものでしたし、正直被る要素が多すぎです。
占星術殺人事件を読んだ際、体の一部を切り取られた死体が6つ発見された、という情報でこの異人館村殺人事件が頭によぎり、傑作とされる本作で金田一少年の事件簿と被るネタはまさかないだろう・・・などとタカをくくっていたためその可能性をまず捨てていました。それ故か石岡がどんどん迷走していくのは流石に検討違いだろうな、とは思っていましたが、真犯人も動機もトリックも全くわかりませんでした。(そもそもまともに考えていないというのもありますが)
このこともあって素直に楽しむことが出来なかったのは残念でしたね。異人館村殺人事件を読んだのなんて10年以上前ですが、人間意外と覚えているものですね。というかこのトリックがあまりに奇抜で鮮烈過ぎたからなのでしょうけど。
犯人の動機はいくら隠していたとはいえ、警察の耳に全く入らなかったのは少し違和感があるし、恋焦がれるように謎を解く人を待っていたっていうのもちょっと電波入ってるし、あまり同情は出来ませんでした。御手洗のいうように竹越氏を巻き込んだのは許されません。
全体的には出てくる登場人物が多く、誰が誰やらわからなくなってしまうこともあったり、占星術の薀蓄や、後半・京都での探索などは事件を紐解くには殆ど関係なかったりで、肩透かしを食らった感じもありましたが、それも物語を彩る、あるいは読者を欺く装飾とも言えますし、なんだかんだで楽しめる作品だったと思います。
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