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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
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nitro+の新作・アザナエルです。



どうにもスマガ・村正と名作を立て続けに出したせいなのか、
世間的な期待が大きすぎた感がありました。

一般的な評価はニトロとしては低めの作品みたいです。
でも、私は好きだぞアザナエル!


ということでアザナエル。禍福は糾える縄の如し。
撃った者の本当の願いを叶える銃・アザナエルを巡って
奔走する人々の群像劇を描いたエンターテイメント。
それがこの作品です。
シナリオとして重い部分もありますが、
基本的にはおバカなコメディタッチの作品なので、
結構気軽に楽しめます。

テキストとしても小説のような情景描写等は殆どなく、
キャラクターの会話を中心に進められるので、
映画やドラマに近いプレイ感です。
私のプレイ時間は17時間ぐらいでした。
多少スキップも使いましたが、少し短めではあるかな?


ネタバレが怖くないような作品を、
というコンセプトで作られたみたいですが、
システムが非常に独特。

まず第一にザッピングシステム。2010年の大晦日の夜を舞台に、
6人の主人公の視点を切り替えながら読み進めていく形になります。
ザッピングというと「街」「428」などが思い浮かびますが、
多分同じような感じかと。(両方プレイしてないので分らないですが)
私的にはザッピングというとEVEが初めに思い浮かびますね。
このシステムは時刻表という形で表現されています。

そしてセーブ機能がない(!)。
これは最初驚いたんですが、この作品ならなるほどありかな、と。
さらに一旦始めるとタイトル画面に戻ることも出来ない。
ゲーム終了した時のショートドラマといい凝ってますねえ。

で、これが重要なんですが物語はアザナエル使用時の
カゴメアソビ成功/失敗によって決まりますが、これがなんと運。
一度エンディングまでたどり着けば、
成功/失敗を自分で選択することが出来ますが、
それまでは本当に物語の展開を運に任せるほかないのです。

これがまた賛否両論なんでしょうが、
少なくとも1週目に関してはよかったかなーと思います。
物語がどのように展開していくのかが楽しみでしたね。
なんというか・・・昨今、シナリオの特性や、
時間の都合上、最初から攻略チャートを見ながらプレイする、
というスタイルが定着していた中での
この作品はなんだか懐かしい感覚に浸りました。

イベントCGは少ないんですけど、
立ち絵のアップや引き、背景の豊富さなどで、
全然そう感じませんでしたね。これは演出の勝利。
ageのシステムに近い感じ。

BGMは無難ですが、バックギャモンのBGMとか、
TrueEndのヴォーカル曲は印象に残りました。

スマガのパロネタが結構あるので、
プレイ済みだと結構笑えますね。
スマガスロットとか爆笑でしたw
ミヅハもまんま神様(幼女)ですし。
でも必須ではないです。




総評:7点


以下はネタバレ感想。

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とりあえず第1週目はキャラクターを不快に
感じなければ文句無く面白い。
それぞれ違う目的、立場でありながら
奇妙な縁やすれ違いでアザナエルに関わることになり、
群像劇はやがて一つの結末へと収束していく。
世界設定が特に斬新なわけでもなく、
シナリオの妙に長けているわけでもないのに
不思議と続きを読みたくなるのは、
このシステムありきかな、と。
良い意味でエンターテイメントです。


ただし2週目以降は、既読部分であったり
同じようなシーンの焼き直しが多くなるので、
少し作業チックにはなってしまいます。

私は最初にたどり着いたのが、
カゴメアソビを全て成功させた時の、
「新しい未来へ」だったので、あれ?これってTrueEnd?
とか思ったんですが、TrueEnd「Happy New Year」は、
本当にみんな幸せな大団円でしたねえ。
ってか大体の人は最初「新しい未来へ」に行きますよね?w

この辺が少し微妙で、カゴメアソビの成功率は5/6なので、
普通にプレイしてると大体成功しちゃうんですよね。
これだと大多数の人は最初は「新しい未来へ」にたどり着いて、
「Happy New Year」を最後に回したくても先にたどり着いて、
最後に後味の悪い「未来に夜露死苦」をプレイするハメに・・・。

コンセプトは面白かったのですが、
カゴメアソビの成功確率をもう少し下げないと、
大体同じ順番になっちゃうよなあ、とか
やはりTrueEndだけは最後にプレイしたかったなあとか思いました。



TrueEndはなんというか・・・ニトロらしくもない、
後腐れない完璧な大団円。
まあこの辺はスマガチームらしい結末です。
ご都合主義といえばご都合主義なんですが
このゲームにご都合主義だのなんだのっていう評価は、
天元突破グレンラガンにご都合主義だっていうようなもんですよね。
いいんだよ!年末なんだから最高にハッピーでいいのよ!

ああ、そうそう舞台が2010年の大晦日っていうのもタイムリーで、
なんかすごくイイです。
これは出来れば今年中にプレイして欲しい作品。



不満点としては、
エンディングが10個と多い割には、
シナリオの変化の幅に乏しいこと。カゴメアソビによって
全く違う展開になったりするのを見たかったですね。
シナリオの大まかな流れが変わらないのが難点。

ザッピングを採用している割にはその必要性があまり感じられないこと。
結局読む順番を自分で選ぶ以上の効果が無かった気がします。
カゴメアソビのシステムを否定することになりますけど、
普通ザッピングのゲームって誰の視点を進めるかで、
展開が変わっていくものですよね。(と思っている)
もうちょっとシナリオの展開に活かせられなかったかなーと愚考。

あと、これは複数主人公故の弊害ですが、
主人公への感情移入が出来ず、第3者視点になりがちなこと。
それと同時に各キャラの人物描写が弱く、
ちょっと記号的になってる感じ。

あーあとエロシーンが流石に唐突過ぎw
このゲームに限っては18禁である必要性をあまり感じませんでした。

システム周りが凝ってるせいなのかやけに重いこと。

このあたりですかねー。
私見ではマイナス点とまではいかない範囲だとは思いますが、
受け入れられない人はダメでしょうね。

強いていうならアザナエルが叶えるのは、
撃ったものの「本当の願い」だってところを、
もうちょっとテーマとして掘り下げてもよかったなーとか。
この辺が活きてるのってノーコぐらいですし。
人間誰でも自分のことなんてそこまで理解出来てなくて、
表向きの願いと心の深層での願いってきっと違いがある。
みたいな話。



キャラ的には似鳥とノーコが良かったです。
アッキーと恵那ちんも良かったんですけど、
物語の主軸は似鳥にあったと思う。
クマ取れたノーコちゃんマジ天使。
あーもーヤンデレ属性とかなかったのになあ・・・w
恵那ちんはやはり「これは事件!?」がちょっとウザくてw

似鳥の苦悩って創作活動してる人はもちろんですけど、
今の世の中、共感出来る人って結構いると思うんですよ。
否定されるのが怖い。拒絶されるのが嫌だ。
だからその似鳥が本当の自分を曝け出して、
ソトカンダーではなくノーコの絵を
年明けの瞬間に発表するのがたまらなく心地良い。
あのシーン大好き。

あと双六もカッコイイ。なんか普通にかっこいい。
まさかあのインド人が黒幕だとは思いませんでしたけどねw
その辺も冗長になりがちなシナリオのアクセントになってて
面白かったです。

沙紅羅は途中まではちょっとウザかったんですけど、
一目惚れした双六にただ従うだけの女じゃなくて、
一緒にやり直せるから間違いを正そうっていう心意気を持ってて、
その辺は好感が持てますね。
双六も含めて全員を救おうとしてるのって沙紅羅だけですし。
TrueEndのミヅハとの〆もとても良かった。
関係ないけどラストの穏やかな笑顔を浮かべながら、
アザナエルの銃口をこめかみに当てる沙紅羅とミヅハのCGは
ちょっとシュールに見えますねw

フウリや大四郎とかはちょっとキャラ的には微妙でしたかねえ。
主人公にする程のキャラでは無かったと思う。
化けダヌキってとこは別にツッコミませんけど。

ふと思ったんですけどこのお話って
根っからの悪人って殆どいないんですよね。
インド人だってちょっとお茶目だし。



と、全体的にはこんな感想でした。



総評としては、スマガのような最大級のカタルシスや、
村正のような強烈なテーマ性がないので、
凡作、駄作とか呼ばれちゃうのはわからいでかですが、
エンターテイメント性じゃ前2作を上回る出来だと思いますけどねえ。
一般評価との乖離に深い悲しみに包まれた。

たしかにズドンと心に残るような作品じゃないと思います。
シナリオ自体も凝ったものではないです。

しかし・・・なんというか読みやすくて、
分りやすくて、TrueEndの読後感がこれだけ爽やかな作品も
そうそうないと思うんですけどねえ。


私の中ではもう年明けちゃったよ!ハッピーニューイヤーですよ!
俺 は 大 好 き だ ー アザナエル!



で、鈴姉とAD攻略出来るFDは何時(ry
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