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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
trumpleより失われた未来を求めてです。新メーカーとしての処女作っぽいですが、私にしては珍しく前評判抜きでプレイ。

というのも東方同人CDのジャケ絵等でよく見かけてたり、ラノベ、原点回帰ウォーカーズの挿絵を担当していた深崎暮人氏が原画のエロゲと知ってこれはやらねば!と思っていた次第で。
というかファンです!

私がノベルゲーをプレイする際に重視するのは、シナリオの良さであって人の評価を見る時もそれを意識しています。音楽や作画はあくまでもシナリオに付随するもの、という認識ですね。それでも深崎暮人氏のあの丁寧で美麗なイラストは私の中でちょっと特別な扱いのようでビジュアルを目的としたプレイは初めてかもしれません。・・・あ、いやアバンドナーがあったか。。
まあタイトルや作品の雰囲気が好みだったのも大きいですけどね。


と、くだらない前置きが長くなりましたが、この失われた未来を求めて。

クセ者ぞろいの天文学会に所属する主人公・奏は、ある日校舎に起こった地震のような衝撃の際に謎の少女・ゆいと出会う。天文学会に入ることになったゆいと個性的なメンバーは執行部からの命で生徒達から不安を取り除くため、幽霊探しの指令を遂行することに。

ってなあらすじです。

グラフィックは信者補正がありますが、超好み。イベントCGは他の良作品と同等だと思いますが、なんといっても立ち絵の完成度が高い。線が細やかで塗りも丁寧ですねー。立ち絵や表情の総数もかなりのものですし多そうで意外とない、目パチ・口パクもあります。マブラヴとかグリグリぐらいですかねえ、私がプレイした中だと。このおかげかも知れませんが、登場人物がすごく魅力的に見えます。うむむ・・・あまりグラフィックについて賛美したことがないのでどう書いていいやらです。とにかく綺麗。


BGMもギターを基調とした曲が多めな感じで中々高評価。タイトル画面のテーマとかは結構好きです。

日常会話的にはキャラも割と個性的なので面白いほうだとは思うのですが、少しテンポが悪い印象。一つのネタを引きずる傾向があった気がします。しかし十分に魅力的な文章でした。
シナリオ分量的には全ルート含めても割と少ない方ですね。12時間ぐらいでしょうか。各ヒロインルートに関しては足りないとまでは言いませんがもう少しイベントが欲しかったかなーと思います。


総評:6点




以下、ネタバレシナリオ感想です。一応攻略時点の感想となります。

佐々木佳織


主人公とほぼ同居状態の幼なじみ。穏やかなタイプっぽいですが、主人公との会話とかはテンポがいいですね。マブラヴの武と純夏がもうちょっとソフトになった感じ。佳織のシナリオ自体は至って普通で主人公が焦ったせいや、ゆいの存在によって一悶着あったりはしますが、誠意を見せて解決し晴れて恋人の関係に。

しかし幸せは長く続かず、佳織は不慮の事故によって意識不明の重体に。主人公は愛理と凪沙先輩が持っていたAIユニットを使って佳織を救う方法を模索することに。・・・といった感じで佳織シナリオは導入編というかここから本作が始まるって感じです。

エピローグでは本編の14年後、佳織が事故に遭ってしまうという因果を変えるために、主人公と愛理は研究者になっていました。そして計画を実行する時。現時点では詳しいことはわかりませんが、「ゆい」はどうも佳織の精神を移植した存在であること。そして何らかの方法でゆいを過去に送ろうとしていることが伺えました。ふむむ・・・こういう方向性のシナリオは好きですがこの時点でゆいの存在意義が明らかになっていたりとちょっと謎が解けるのが早い気がしますが果たして。

ちなみに各ヒロインにはAnotherエンドが有ります。こちらは佳織が事故に合うこと無くくっついたヒロインとハッピーエンドといった感じなので割愛。



支倉愛理

天文学会会長にして学校一の才女。そして合気道マスター。トラブルメイカーでもありながら自分でトラブルを解決してしまう少女って感じ。とりあえず現時点ではお気に入り。 
睡眠時間を削ってまで何かの勉強や研究をしている愛理。それを気遣ったりする内にお互いの気持ちが通じ合って恋人同士に。愛理の親戚として登場してきたのはなんと佳織エピローグで登場していた14年後の愛理。佳織シナリオから段々と因果を変えていってるんでしょうかね。未来の愛理は変化を確認しにきたとのこと。現在の愛理と直接コンタクトを取っていたのかは分かりませんが、何らかの方法で愛理にある程度の情報を伝えていたようです。佳織が事故に遭うことまでは知らなかったようですけどね。

エピローグでは佳織編エピローグの少し続き?このルートだと精神移植は失敗したとかなんとか。全貌は未だ不明ですが、それほど複雑な話ではなさそうです。



華宮凪沙

毒舌先輩にして学園理事長の遠縁で大財閥のお嬢様。ドSに見えて多分Mだと思う(ぉ
むぅ・・・愛理と2大巨塔って感じで、個人的にかなりストライクですw キャラ自体はよくある設定なのですが、作画にここまでの破壊力があるとは思わなんだ。というかなんだ・・・やばいな、久しぶりに可愛いと思ってます。シナリオ自体もお嬢様系では良くあるもので擬似的恋人のような一週間を過ごした二人。凪沙は政略結婚の道具として見合いをする予定になっており、それは普通の女の子として過ごせる最後の1週間でした。
で、Anotherエンドのオチは天文学会メンバーや執事・作之進の力を借りて、見合い会場に乱入し、攫いに来たぜ!って感じ。そして見合い相手の男性は作之進はフンコロガシとか言いそうになってましたがw もの凄く出来た人間で、二人の想いを見て、政略結婚するよりもいい結果が生まれることを信じてくれました。そして凪沙の本当の笑顔が見られたからもう納得した、と。うわなにこの人カッコイイ・・・w 凪沙ルート以外だときっと凪沙先輩はこの人と結婚したんでしょうけど、この人だったら許さざるを得ない。

凪沙ルートはAnotherエンドもこんな感じで少しシナリオ的にも楽しめました。

Trueのエピローグではまた少し未来の話が。といっても目新しい情報は特になかったように思えますが。ルート的には旧校舎のエレベーターの中に何かがあるという情報はありましたが。過去への扉か。



古川ゆい

天然後輩。その実態は既に明らかになっていますが未来の奏と愛理が作った生体アンドロイドにして佳織が事故に遭うという因果を破るための鍵。このルートではTrueエンドへの道が示されますね。このルートでは3つの不可思議な現象を3つの班で同時に調査を勧めます。事故多発区域、幽霊目撃情報、そして眠り病。前者二つは今回の因果の改変に関連している感じですが、眠り病がどう関連しているのかは未だ分かりませんね・・・。ゆいと一緒に調査したり体調を心配する内に親密になる二人。ゆいは佳織の因果を変えるために未来から送られて来た存在。しかし佳織の事故を止めると未来ではゆいを作る必要がなくなりゆいの存在は消えてしまう。

エピローグでは、佳織もゆいも救いたいと考えた奏は、佳織の精神移植に失敗し、ゆいに感情を持たせることも出来ないどっちつかずの未来を迎えてしまいます。とりあえずBadエンドルートの愛理にもってかれています。うーんまあしょうがないんですが、佳織は助けたい側の人間なのでそれほど感情移入出来ませんが、愛理は主人公への想いを秘めたまま14年間一緒に支えてくれたというのがあるのでどうしても愛理寄りの考えになってしまいますね。
Trueでは、愛理の想いを振りきって自らが過去の扉を開いて因果を変えることを決意。事故の3日前に転送された主人公は過去の自分と同化(?)。ゆいに全てを伝え佳織を救うために行動します。奏は事故を引き起こすバスに事前に乗り込み、身を呈して事故を防ぐことに成功します。

佳織を救うことに成功した二人。しかしそれは佳織の事故が無かった事でゆいという存在が消えてしまうことも意味していました。それでも凪沙の持っていた「現代では有り得ない媒体」に一縷の望みを掛ける二人でした。


といったところで、ゆいルート自体は完了。ここからはゆい視点の最後の物語が描かれます。しかしねえ・・・出会ったときにゆいが裸だったのがまさか事後だったからwとかいう笑っていいところなのかすごく微妙な理由があったとは・・・w これは予想出来なかった。




始まりの日に転送されたきたゆい。そこでまた出逢うことになる奏。しかしこの奏は愛し合っていた奏とは違う存在であり、因果に気づかれないためにもゆいは記憶通りの日常を装うことにします。この辺りが切ないですね。もう二度と会えないはずだった愛する人が目の前にいるのに、その人は自分のことを知らず、それを伝えることも出来ない。初めて会った振りをしなければならない。
それでも佳織には気持ちが見透かされていたようで、一悶着あったりしますが、ゆいは佳織も救いたいことを自分の中で再認識しました。そして事故当日の日。今まであった過去と色々と異なってしまった今回は事故の根本原因も変わってしまいました。クレーン車の横転を防ぐためゆいは奮闘し、事故を未然に防ぐことが出来ました。そしてゆいは消えてしまいます。いつか感情を持ったゆいを作ることが出来る奏を信じて。AIユニットにバックアップを残して。ここからは奏視点に戻りますが・・・とりあえずゆい視点だと奏がイケメン過ぎてワロ・・えないw これなら天文学会のメンツ全員落とせても無理ないわ、と思いますよ本当にw


数ヶ月後。文化祭も終わり平穏な日々を取り戻した天文学会。ゆいの記憶はつじつまを合わせるように掻き消えていました。それでも何か大事なことを忘れてしまったという感覚だけは残っている。屋上で物思いに耽っていた奏の前に現れたのは未来の愛理。この世界では初めての出会いでしたが、愛理はヒントだけを残して去っていきます。そして生徒会長から届けられた天文学会の会員バッヂ。奏はゆいのことを思い出します。愛理や凪沙も思い出したようで、翌日に集まる天文学会メンバー。AIユニットに入ったゆいの記憶を見た奏は号泣します。そして何年掛かろうと天文学会全員が揃って幸せな未来を掴むことを決意する。ここのケニーがマジカッコイイ。

14年後。生体アンドロイドとしてのゆいの体とAIユニットからの記憶の移植を終えた奏は天文学会メンバーが見守る中、ゆいとの再開を果たします。そして最後の文化祭を楽しもう、そう告げます。
で、フィーン。



流れとしてはこんな感じで当初は佳織メインだと思っていたお話は実はゆいメインだったというオチ。世界設定も広げすぎることなく纏めた感じはありましたね。シナリオとしては良かったし感動もしました。
時系列はこんな感じだったんでしょうか?

佳織と恋人になる(本編より以前)→佳織事故で意識不明→AIユニットの技術を元に研究を始める→佳織の精神をAIユニットに移植しようとするも失敗、別の方法を模索する?→(恐らく愛理が)過去への扉を開発→ゆいを始まりの日に転送→因果に気づかれないよう少しずつ過去を改変→佳織ルート→愛理ルート→凪沙ルート→ゆいルート→True→ハッピーエンド。

・・・ちょっと怪しいところもありますが。
佳織ルートはゆいが裸で転送されていたことから「物語の最初」では無かったはずですね。というかゆいが存在する時点で最初ではないんですが裸ってことは奏とチョメチョメした後のはずなので、少なくとも奏と結ばれるルートの後だったはず。卵が先か鶏が先かって話になりますが、AIユニットが一体どこから来たのかが不明ですね。なんとなく何れかの未来愛理が因果を変える鍵にするために過去に転送したものではないかと勝手に思っていますが。



しかし・・・うーん構成が・・あまり良くないんでしょうかね。個人的には佳織を救うという当初の目的がゆいを救うという追補的な目的に移り変わるのが自然でなかった感がありました。どうにもあまり佳織を救うことに尽力したって感じが全然なかったんですよね。佳織がゆいに完全に喰われてました。流れとしては段々と過去を変えていってようやく佳織を救う未来になったわけですが、最初の佳織ルートからAnotherエンドで既に救われちゃってるのが肩透かしでしたし。今から頑張るんじゃないの?って。ゆいを救うカタルシスはあったけど佳織を救うカタルシスはありませんでした。

あと少し設定が分かりにくいですかね。ちゃんと読みこめば理解できるですが、情報が散乱しててビシィッ!と一連の流れを説明するシーンとかは無かった(←当たり前)ので少し混乱しました。天文学会に指令されていた3つの現象はやはりゆいが関連していました。しかし他二つは実害がないからともかくとしても眠り病に関しては洒落になっていないですよね。扉の影響が波紋のように広がって波長の近い人の意識が飛んでしまう現象だったらしいですが・・・これの被害者の立場はどうなっちゃうの?本作の世界設定では平行世界は存在せず因果によって未来が一つに収束されるため、たしかに過去眠り病にかかった人達もなかったことにはなるんですが・・・ハッピーエンドになるまでは我慢してね♪というのは流石に傲慢ではないかと。というかこの設定必要だったのかとw 正直もう少しシンプルにまとめられるシナリオだったと思います。

あとは恒例(?の主人公が開始時から全ヒロインの好感度MAX状態から始まってるのが、ちょっと気になりましたねw そういうシナリオではないって言われたらそれまでなのですが。正直私は偽メインヒロインの佳織、真メインヒロインのゆいよりも愛理や凪沙先輩に完全に心奪われているので、普通の学園モノとしての重厚なシナリオがそれぞれ観たかったな、という不満点もありました。こういう構成にする時点で、あるヒロインが中心の物語になってしまうので仕方ないのですが、ああもったいないなあとw
まあそれだけヒロインが魅力的だったということです。


うむむ・・非常に惜しい作品です。魅力的な世界設定、展開、キャラが揃っているんですが、シナリオがチグハグなんですよね。段々因果を変えるといってもゆいが多少行動している程度で、主人公が何かするわけではなくぶっちゃけ流れに身をまかせているだけ。未来の記憶を持っているわけじゃないから何が出来るというわけでもないんですがね。ただの未来改変物ではなく少し捻った一風変わったシナリオであったが故に生じた弊害が目立った感じですね。佳織を救うだけの話だったら綺麗にまとまりますが良くある話止まりでしょうし、難しいところです。やりたいことを詰め込み過ぎたんでしょうか。
設定がこのままでも構成次第でもっと面白く出来たのではないかと愚考してしまいます。

私的には例えば、ゆいシナリオの奏のように奏自身が過去に戻って謎の少女ゆいの助力を得ながら因果を少しずつ変えていく。遂には佳織を因果から救うことが出来ますが、それによってゆいが消えてしまう。ここまでが前半で後半はゆいの正体を理解するとともにゆいを救おうと天文学会全員が協力して再度因果を変える。といったような二段構成であれば佳織、ゆいどちらにも感情移入出来たと思うんですが。シュタゲのオカリンの苦悩みたいなものが感じられなかったな、と

・・・本当は去年の時点で佳織ルートまでは終わっていたのです。しかし続きをプレイする意欲が中々生まれなかったのもエピローグでいきなりゆいの正体が明らかになっていたりと先が気になるような引きこみが足りなかったのが原因な気がするんですよね。こういう未来改変とかのゲームでは大抵ある、あの時のセリフはこういう意味だったのか!だからこういう行動をしていたのか!みたいなサプライズがあまりなかった。プレイしながらユーザー側で考える要素が少なかったとも言えますか。該当する点でパっと思いつくのゆいが裸だった理由ぐらいですw



総評としてはグラフィックは満点。BGM良好。シナリオいま一歩。しかし光るものはあったと思うので、次回作以降十分に期待出来るメーカーさんかな、と思いました。



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