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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007

イノセントグレイより殻ノ少女です。カルタグラ以来久しぶりにイノグレ作品に触れたのですが、いやはや、この昭和中期の独特で陰鬱な雰囲気を創りだすのが上手いですよねこのブランドは。まあ、カルタグラの登場人物も結構多く出演する同じ世界観を描いた作品なので、当然といえば当然なのですが。


今更手を出したのは、虚ノ少女をやりたい→続き物らしいので前作からという安直な流れです。



総評:7点


昭和31年のある春の日、時坂 玲人は井の頭公園で出会った少女・朽木 冬子から「本当の自分を見つけ出してほしい」という依頼を受けた。 同じころ、玲人は警視庁時代の同僚だった魚住から、少女ばかりを狙った連続殺人事件の調査の依頼が来た。 そして、玲人の妹である 紫の通う櫻羽女学院の教頭からも、行方不明になった生徒の捜索の依頼が来た。
教頭の依頼を受ける形で、櫻羽女学院へ潜入したところ、玲人は冬子と再会した。

以上wikiよりあらすじ引用。



カルタグラ同じく猟奇殺人事件を主としている作品ですので、グロ耐性がない人は注意です。主人公は元警察官の探偵ということで、基本的にはミステリー作品となるわけですが、カルタグラと違って、捜査手帳による状況確認と、捜査パートによる証拠品探し、それらを駆使した推理パートが用意されているので、ユーザーが考えながら進めていく謎解きアドベンチャーとしての面白みは格段に上がっています。


システムは、ボイスの音量設定が個別でしか出来なかったのが面倒でしたが、それ以外は特に問題なし。

グラフィック、音楽は発売から6年立っている今でも通じるぐらい一級品(そもそも進化が顕著でない部分かも知れませんが)。特に音楽は印象深いですね。物静かで儚い曲調が多く、雰囲気作りに大きく貢献していたと思います。




これはサスペンスものならではなのかも知れませんが、緊迫感があるおかげで、どんどん先を読みたくなる作品です。陰鬱なだけでなく、月世界での一時や、トジ子との会話などが合間に挿入されていることで一種の清涼剤になっている点も良いですね。



以下ネタバレとなりますのでご注意をば。





 まずシステム面についてですが、個人的には推理パートをもう少し多めにして欲しかった感じがありますね。一周目は自力で解いてやろうという気になりましたが、思ったより自分で推理するシーンって少なかったんですよねえ。あとは捜査パートの判定が結構シビアなのと特定の場所を選んでしまうと強制終了してしまうのが辛い。ご多分に漏れず私は織姫の何かの切れはしや、心璽の部屋の写真を取り忘れています。ここはせめてもう調べることはないか?→はい/いいえ みたいな選択肢が出てほしいところでした。該当の部分だけ選択肢が出るとバレバレなので、全ての捜査パートでね。結構細かいフラグ管理があるっぽいのもエンディング網羅の難易度が上がってしまって非常にプレイが億劫。
 

 重要な場面での場所選択とかは良いですが、主にサブヒロイン攻略のための毎日の場所選択とかはテンポも悪くなるし省いて欲しかったですかねえ。いやまあエロゲとしてある程度のHシーンが必要なのも分かるんですがね。ミステリーとして楽しんでいる時にはギャルゲー的な要素が正直邪魔にしかならない気がします。





 シナリオについては大きく分けて2つの事件があって、それらには恋人の仇である六識命が関わっていたという内容でしたが、いい意味で俗っぽくない感じで楽しめたと思います。生き別れた妹への偏執的な愛情と、幼い頃に見た衝撃的な芸術への偏執的な慕情という、どちらも、強いていうなら後者の方がより理解し難い動機だったわけです。Trueエンドでも屍蝋化した美沙は発見出来ず、冬子を連れ去った間宮心璽も姿を眩ましたまま、という事実上のバッドエンド。3部作だからとか置いておいても、中々凡百のメーカーでは出来ない冒険作だったのではないでしょうか。

 
 悲哀に満ち満ちていながらも、冬子の遺した殻を破って自由になる鳥の絵画がとても心を打ち、少しだけ救われたような感覚になれます。とはいえ、それでもトジ子だけはなんとか選択肢次第で救えても良かったんじゃないかと思ってしまいます。いやまあ第2の事件の被害者は全員落ち度なんかないんですが、会話したり主人公と触れ合った期間が長かっただけにトジ子だけは本当にキツかったですね・・・。

 あとは、ゲストキャラだしそれほど事件に関わってこないだろうと高をくくっていた和菜が選択肢次第で被害者になってしまうのも結構エグい展開でした。

 大体悲劇的な結末が待っているとはいえ、選択肢次第で多様にエンディングが変化するのは中々良かったですね。





 総評。派手さはないが、猟奇ミステリー作品としてシナリオ、BGM、グラフィックどれもクオリティが高い秀作。続き物故か、TrueENDでも後味の悪い終わり方なのは評価が別れるところだろうか。


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