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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
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PS4では初のレビューになりますがシャドウオブモルドールです。
指輪物語のオリジナルスピンオフストーリーといったシナリオの中で繰り広げられる、オープンワールドアクションゲームになります。

私はダークソウル的なものを想像して本作を購入しましたが、内容的にはRPGよりもアクション寄りのゲームでしたね。アクション中心だから、というわけでもないですが全体のボリュームは少々少なめで、メインストーリーのみだと10時間足らずで終わってしまいます。



 本作は後半で追加されるシステムによってゲームの根幹がガラッと変わります。そこがまあ肝なわけですが、そもそもの単なるアクションゲームとしてのポテンシャル自体がかなり高く、操作性も良好ですので楽しめる作品だと思います。オープンワールド内に存在する建物やら崖やら、目につくものは殆どが自由に昇り降りできますし、フィールド内のファストトラベル機能もあり移動も億劫になりません。



 前半は、バットマンアーカムシリーズとアサシンクリードを足したようなステルスアクションゲームになりますが、ステルス部分については敵となるオークのおつむが緩いため、かなり温めのバランスになっています。高低差があると殆ど気づかれないとか。しかしオークが無限湧きするので見つかって乱戦となると呆気無く殺されてしまうことも多々ありますので、アクションゲームとして温いわけではありません。


 本作の特徴でもあるネメシスシステムですが、主人公タリオンの敵となる黒の手の部下達は全てウルク(オークよりもでかくて強いらしい)で構成されていて、軍団長、小隊長、その他雑魚というような縦社会が構成されています。タリオンは仇である黒の手を討つためまずは軍団長を狙っていくことになるわけです。しかし軍団長の顔も名前も居場所も分からない。このためその下、あるいは直属かも知れない小隊長を倒し、情報を集める・・・というのが基本的な流れになります。

 このオーク達の軍団の勢力図は常に変化し続けていて、その辺にいる雑魚も小隊長の座を日々狙っているのです。一番わかり易い変化としては、オークの軍団にとっての最大の敵であるタリオンを倒した(プレイヤーがやられた)オークは、経験値を会得し小隊長に昇格します。それ以外にも決闘やら罠にハメるやらで下剋上も日常茶飯事的に発生します。

前半のミッションでは、実力はないが狡猾なオークと結託して、軍団長を罠にハめ、彼を軍団長に押し上げるなどというものもあります。




 後半では、このネメシスシステムがさらに進化して、オークをブランド(支配)することで自分の操り人形とすることが可能になります。

 小隊長クラスになるとオークは特徴を色々持ち、弱点が殆ど存在しないものも出現したりします。そして軍団長は大体直属の小隊長を部下として2~3人引き連れており、正面から戦ったのではとても勝ち目がありません。どうやって軍団長を支配下に置くか、というのは各人自由に考えて実行するわけですが、例えば軍団長の直属部下を全て支配下に置いてから軍団長と戦うことで安全な軍団長のブランドが可能になるわけです。他にも直属部下に裏切りをさせ、軍団長を誘き出すという方法もあります。軍団長は大抵オーク達が大量に湧く砦に引きこもっている場合が多いので、裏切りで外に誘き出すのは非常に有効なのです。




 と、こんな感じでネメシスシステムの斬新さと堅実なステルスアクションで非常に出来の良いゲームだと思うのですが、残念なところはボリュームが少ないところ。メインストーリーの短さもさることながら、寄り道的なサブミッションもやることが殆ど変わらないのでただ時間がかかるだけと言った感じなのです。あとはネメシスシステムを利用した壮大な何かがあれば自分好みのオーク軍団を作り上げるというやりこみへのモチベーションも湧いたかもしれません。


 結局オークを支配下におけるブランドも必要に迫られて、ではなくメインミッションの目的だからやっている感じになっちゃってるんですよね。軍団長を全員ブランドせよ、なんてミッションはどうかと思う。ミッションそのものの達成が、自分の育てたオークを利用して初めてクリア出来るようなものだったらもっと奥深いゲームになったような気がします。例えば、次のミッションは遠隔攻撃の嵐が来るから遠隔攻撃無効スキルを持ったオークをブランドしてきて、とかここはカラゴルが出るからカラゴルを怖がるオークは外そうとか。無論現状のシステムままでは、必要なスキルを持ったオークが見つからないとクリア不可みたいなことに陥っちゃうのでバランス調整が必要だと思いますけどね。

 可能性を感じるシステムですが、現状だと進行が有利になる程度のもので、ゲーム自体はこじんまりとしたものに収まってしまっている印象です。




 ゲーム自体は本当によく出来ています。終盤ではスキルを使ったステルス無双なんかも出来ますし爽快感があります。敵がオークなので罪悪感皆無というのもスッキリしてていいですw ファンタジー世界でのステルスアクションというものをしっかりと作った感じがあります。やれることが少ないということを含めたボリュームの少なさに目を瞑れば十分にオススメ出来る作品です。

 既に続編開発が進んでいるらしいですが、ネメシスシステムの進化如何によっては素晴らしいものになるかもしれませんね。そういえばPS3版はネメシスシステムが搭載されていないとかいう噂を聞きましたので、その場合普通のステルスアクションゲームになっちゃいますね。購入時にはご注意をば。

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