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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
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てぃ~ぐるより衣笠×トモセコンビで送るレミニセンスの続編・レミニセンス Re:collectです。

 一応レミニセンスの完結編と謳われている作品ですが、その内容はファンディスクに近いです。新しいジオフロント・大和に関わる追加ルートが大体総計15時間ぐらい。+1時間内ぐらいの各ヒロインのアフターシナリオ+ショートコント集で、実質的なプレイ時間が20時間に満たないぐらいでしょうか。総プレイ時間は前作に比べるとかなり少ないですね。


 BGM、グラフィック、システムについては前回と同じ為割愛。



 大和を舞台にした追加ルートはかずちーと新キャラ・涼風の2キャラ。まどかやマリアさんは残念ながら今回もおあずけ。恋はアフターシナリオに含まれていますが、他キャラよりもHシーン多め。


総評:6点



早速ですが以下ネタバレ感想となりますのでご注意をば。




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 えーというわけでレミニセンス完結編という触れ込みの本作でしたが、なんというかまたしても衣笠マジックというかなんというか・・・。途中まではそこそこ面白いのに話にオチつけようとすると途端にいい加減になるあのスタイルが本作でも絶好調です。


 選択肢は殆どなく、かずちーエンド後じゃないと涼風ルートには行けないので、2人ですが実質脱落方式ですね。シナリオ的には、徹底的に武力行使を推し進めようとする大和に対し、ホープタウン、ドリームタウンの特務官達が協力してなんとか平和的な交渉に持ちかけようとするお話なのですが、正直続編というには短いし、内容が薄く、ご都合主義が多すぎた印象です。




 かずちールートでは、大和との戦争の可能性を少しでも下げるために、命を張って行動する秀隆でしたが、あのかずちーが秀隆のためだけに単身大和に赴くというかずちーを知っている人なら驚きの行動をするシナリオ。まあ本人は無謀な行為の理由を絶対に口にしませんが、秀隆に助けられた後に秀隆やユウキに散々突っ込まれます。その後なんだかんだいって秀隆が気に入っていたかずちーは秀隆の告白を受け入れ恋人同士になりましたとさ。ちなみに大和は秀隆がかずちーを救い出した後に、涼風がトンネルの破壊工作を行い、ジオフロントの行き来を不可能にしたため、しばらくの準備期間を得る事が出来ました。


かずちールートで明らかになる大和地下に隠された技術力ですが、結局提示されただけで特に物語に関わってくることもなく有耶無耶のままで幕を閉じます。





 次に大和の元首である涼風ルート。双方戦争ムードが高まる中、どうしても戦争を回避したいと考えた秀隆が、大和の状況と涼風の真実に触れ和平交渉へと向かっていくシナリオです。涼風がホープタウンを訪れ、藤堂とは違うと思っていた涼風が結局和平交渉の道など考えていなかったことを、秀隆が知るあたりからかずちーと涼風ルートが派生。

 そんな涼風の態度を見た後でも和平交渉への道を諦めないと決意した秀隆は同じ気持である竹内や、磯辺、まどかと協力し、物資援助等の策を考えた上で再び大和に赴きます。涼風の本音は藤堂とは違うことを直感で信じる秀隆は、深夜に涼風と密会し、先日の件はホープタウンの、秀隆達の真意を探るための嘘だったことがわかります。 なんやかんやで涼風との密会がバレ、藤堂派によって単身大和に取り残されてしまった秀隆は、特別上流階級の宇賀に接触し、藤堂の失脚と涼風との密会を重ねますが、宇賀の策略によって涼風を襲おうとしたという濡衣を着せられ牢獄に囚われます。

 長い牢獄生活の後、秀隆を再び信じることにした涼風は宇賀の策略を見破り、秀隆を救い出します。後は秀隆と涼風の間で和平交渉の締結をするだけというところで藤堂一派の闖入によって涼風の元首の座は引きずり降ろされます。殺される覚悟を背負って再び藤堂と相まみえた秀隆と涼風でしたが殺される寸前で藤堂が毒を盛られ事態が収束されていきます。





 といった感じのあらすじ。うーん新しいジオフロントという題材は良かったのですが、大和側が交渉の妙に長けるわけでもなく、ひたすら単純に武力をちらつかせるだけ、というのは正直前作の面白さからすると大幅に劣化していると思います。赤司は最終的にいい人みたいになりましたが、藤堂の命令一つで、罪を犯したわけでもない高坂をぶった切ったのが正義だなんてちゃんちゃらおかしいですね。物語の収束についてもかずちールートは大和関連投げっぱなしですし、涼風ルートでもなんかいつのまにか毒を盛られた藤堂が死んで終了という、あれ?秀隆なんかやったっけ?的な終わり方ですし納得が行くわけがない。まあ宇賀経由で秀隆が盛らせたんでしょうけどね。

 もっとこうさー絶対世襲制のおかしさを民衆に問いて、大和というジオフロントを内部から変えていくみたいなストーリーを望んでたんですがねえ。武力がなく口が回る秀隆が行動し、大和のいろいろな人との対話によって結果的打倒藤堂をなし得る、ようなそんな展開。大和に隠されてた技術力も具体的にどういったものなのかが説明もなく、展開に関わってくることもなく終わったし、色々と中途半端過ぎるんですよねえ。


 以上、本編はこんな感じです。





 アフターはまあ既存ヒロイン達はファンディスクと考えればあんなもんだし、いいですけど詳しく書いて欲しかった恋アフターは消化不良気味。レイカとか過去の記憶に関わる話出してるのにも関わらず、内容的には2年で愛を育んだ恭一と恋がくっついてオシマイ。というか意味深にオッサンが出した恋の過去に関するメモリーの内容とか明らかにならないままだし・・・もう一作品出すつもりなんじゃねーのという気がしてならないです。


 ショートコント集はもうホントに数クリックで終わるぐらいのコント集。キャラ崩壊甚だしい(特に竹内特務官とか)のでそういうのが嫌な人は注意です。内容は可もなく不可もなくといったところでしょうか。





 
 総評。相変わらずの衣笠マジックがより顕著になった作品。設定はいいもののシナリオ終盤が適当過ぎる。続編というよりはファンディスクだと思って楽しんだほうが精神安定上良いだろう。総プレイ時間も前作の半分が精々といったところだがそれでこの値段設定は強気過ぎるのではないか。前作はオススメ出来るが、今作はファン以外には正直オススメ出来ない。



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