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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
 さて、いまさらと思われるかも知れませんが、ようやく手を付けました。
2009年を代表するエロゲといってもいい程の評価を与えられている作品、戯画よりBALDR SKYです。
 
 前作・バルドフォースの面白さも知っておきながらプレイが遅れたのは、ひとえに分割商法だったからというの理由ですね。蓋を開けてみれば、フルプライス×2の価値があるぐらい作りこまれた作品だったわけで、いままでプレイしなかったのが悔やまれます。ぶっちゃけDive1とDive2のセット販売を待ってたりもしてたんですけどね。



総評:8点

 
 
 で、このバルドスカイ。世界観は、バルドフォースからそのまま引き継がれている感じで、サイバーパンクなSFですね。AIを人類の友とし、現実世界とは別に広大なネット空間を有している世界。そこでは、人間は電子体と呼ばれる意識をネットに接続した状態で活動する。そしてネット空間では巨大な人型兵器・シュミクラムがあらゆる抗争、戦争の道具とされています。
 
 この手のネタはサブカルとしてはありがちではありますが、バルド世界ならではのシステムや専門用語が多々あって、あまりの情報量の多さに目を回すとともにSF魂に火をつけてくれます。ただし、その世界観故に、というかぶっちゃけナノマシンがなんでもあり過ぎて少し萎えることもあったりするのが玉に瑕です。大怪我を負っても大抵ナノマシンでなんとかなっちゃうので若干悲壮感が不足気味なんですよね。
 
 バルドスカイの世界観と一通りの可能性を示すのが、前編であるDive1。そして、世界の真実に迫り、違う可能性を見出し、結末を迎えるのがDive2。この2作品は単体でも満足出来るレベルの完成度はありますが、シナリオ的には切り離せない関係になっているため、両作品のプレイは必須となります。
 
 
 
 
 システム的には完璧。ひと通りは好みで変更出来、システムボイスやサポートキャラ、壁紙などそれ以外のサービスも色々網羅していました。ただし、Dive1からDive2へデータを引き継いだ際にDive1の既読判定が全てリセットされてしまうのが非情に難点。別に販売されたとはいえ、Dive2のテキストはDive1と共通している部分が多くあります。従ってこの点は結構ストレスに感じましたね。
ただし共通部分が相当量あるといってもDive2オリジナルのテキストがそれを補って余りあるぐらいに多いので、水増し感は薄いですけどね。
 
BGMも良かったですね。特に戦闘中のBGMはテンションあがりまくり。あとはラストバトル中の挿入歌も盛り上がります。前作よりもグレードアップしていると思いました。
 
 
 内容。シナリオの前に、バルドシリーズに欠かせない、アクションパートです。基本システムは過去作品から継承し、それにプラスして思い通りに動かせるように色々なシステムが追加されている感じでしたね。前述した仮想人型兵器・シュミクラムを駆って縦横無尽にフィールドを駆け抜けるのです。これが爽快で面白く、使える武装の数も大幅に増加し、ライトユーザーからやり込む人までみんな楽しめる仕様になっていたと思います。難易度的に少々高めな箇所もありますが、いざとなれば難易度をVery EasyからVery Hardまで自由に変更出来るため、ヌルゲーマーの人でもなんとかなると思われます。
 
 醍醐味としては自分で武装の配置を考えて、オリジナルコンボを作るのがやはり楽しいですね。これの後にこれ繋がるんじゃね?とかこんな使い方があったのか!みたいな自分なりの発見がまた嬉しいものです。また武装は使っていく内に成長し、全く異なる性能になるものもあってRPG的要素があるのも良いですね。
 
 強いて言うなら、新たな武装を開発したり追加機能、プラグインの使用には敵を倒すことで入手出来るフォースを消費しますが、これが不足になりがちなのがちとバランスが悪い気がしました。もったいないと言った方が良いかも知れません。というのも私のプレイスタイル的に、やはり一刻も早く新しい武装を開発してどんどん使ってみたい気持ちが先行して、せっかく色々用意されているプラグインにまで手が伸びなかったんですよね。こちらに手を出したのはシナリオも終盤になってからでした。出来れば武装開発のフォースとは別にプラグイン用の消費ポイントを用意して欲しかったところです。
 
 アクションパートいらないからシナリオだけ読ませてくれって人もいるかも知れませんが、主人公・門倉甲に感情移入するためにも、必要だったと思います。阿南にレインが捕らわれた時や菜ノ葉シナリオでジルベルトにマインドハック仕掛ける時など、本当に急がないと!って気持ちになります。
 
 
 
 
 
 
 
以下、シナリオ感想。ネタバレになりますのでご注意をば。
 

 正直前作についてはシナリオは悪くなかったものの、アクションパート無しだったら名作とまではいかない作品だったんですよね、個人的には。リャンシナリオは良かったですが、グランドルートとも言える憐シナリオの結末があまり納得いかなかったからだと思います。
 
 その点、今作についてはシナリオオンリーでも十二分に通用する、骨太な物語と納得の結末が用意されていて満足出来ました。Dive1と2総量でいうと相当長いシナリオですね。まあ単体でも満足出来る分のテキスト量があったのですから当然といえば当然です。


 
 個人的に良かったのが、エロゲにありがちな、グランドルートは素晴らしいけど、その他のヒロインルートがおざなり、ということがなかった点ですね。この問題は、本作のようにヒロインの攻略順がある程度決まっていて、段々謎が解けていくようなタイプのゲームに多いと思います。しかし本作では、グランドルートと言っていい空シナリオで、今までに迎えた各ヒロインのシナリオを肯定しています。というよりも、それらの世界があったからこそ、空シナリオに辿り着くことが出来た、という構成が非常に良かったですね。さらに各ヒロインシナリオの影で犠牲になった他のヒロインすらも、空シナリオの特異点の力で救ったのがまた素晴らしい。
 
 真編のキーワード「BALDR SKY」のシーンや、空編クライマックスなんかは鳥肌もんでした。惜しむらくは空編は殆どクゥシナリオだったことでしょうかねw 設定上仕方ないんですが、空の出番が少なすぎるんですよねえ。まあ最後には融合して空でもありクゥでもある存在になったからこれで良かったのかも知れませんが。
 
 最後は、ここは俺にまかせて先に行け!→死亡の後、みんな復活!という超王道の展開でした。なんだか覇王大系リューナイトを思い出しましたよ。(古 
 
 ご都合主義と言えばそうですが、あの展開的にどう考えてもみんな復活する気がしてましたので、まあいいかな、と。リアルボディも亡くなって絶望的な展開が続いていた空ルートだし、あのぐらいの救いは許容範囲です。
 
 
 
 
 
 キャラ的にはご多分に漏れず、レインが良かったですかねえ。やっぱり学生時代とのギャップや、甲との馴れ初めをずっと秘めていた健気なところとか、ノーマルエンドの切なさとかで持ってかれました。あとは亜希姉もいいんですが、正直恋愛に発展するのが唐突過ぎるのがネックかな。まあ亜希姉に限らず、如月寮メンツは本編以前に全員甲に惚れてるのでいまさらって感じもありますけどね。なんとなく雅の彼女的ポジションのサブキャラが如月寮にいても良かったんじゃないかと思います。や、だって可哀想過ぎるでしょ、寮内での雅の立場w
 
 いつもこんな事言ってる気がしますが、本編中(灰色のクリスマス後)に、初めて甲と恋愛関係になっていくキャラが一人ぐらいいても良かったんじゃないかと愚考します。みんな好感度MAX過ぎるって。主人公自体は、ちゃんと魅力あるキャラとして描かれてたから文句は無いんですけどね。真や千夏の気持ちにちゃんと気付いていたりするのは好印象。
 
 
 ヒロイン以外のキャラも個性的なキャラが多かったですね。モホークかっけえ。最初面構えから悪役なのかと思ってすみませんでした。ノイ先生もDive2では話の根幹に関わってくる重要なキャラになります。グレゴリー神父は・・・その・・・凄く若本です。なんだろう、若本氏の都合が付かなかったのか、中の人が氏のファンなのか、若本っぽく!という指示があったのか定かではないですが、とにかくテキストからして完全に狙ってましたよねw 立ち位置的にはDive1から2までずっと悪役として活躍していました。まさかノインツェーンの代行者だとは思ってませんでしたが。
 
 あとは、前作のゲンハ様に代わる新しい下衆キャラとして用意されたジルベルト。しかし・・・なんだろう、Dive1まではまだしもDive2では完全に哀れでコメディチックなキャラに格下げされてしまったのが・・・哀愁を感じますw ゲンハ様程のアクの強さがなかったのがなあ。しかし彼無しでは、空シナリオは完全にノインツェーン側の勝利で終わっていたのもまた事実なので、必要なキャラでした。
 
 久利原先生はDive1ではほぼ諸悪の根源だったのが、真シナリオ、空シナリオで報われ、そして世界7では救われて良かったですね。
 
 他にも聖良さんは一見悪そうに見えて、実は最初から最後まで亜希姉や甲のことを想って行動していた情の厚い人でしたし、AIのマザーやイブも人類の味方でいてくれたり、AI故の天然さというか茶目っ気があって良かったですね。
 
 
 
 
 
総評
 
 Dive1&2で考えた場合、アクションパート、シナリオ共にかなり長く遊べる大作ゲームです。この出来ならば分割商法も許せてしまうレベルの作品。全シナリオを終えた後もサバイバルモードなどのやり込み要素があるのも良いです。シナリオがアクションパートに頼らず、それ一本で通じるぐらいの趣向を凝らしたものだったのが○。 2009年を代表する作品であるのが頷ける名作です。

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