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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
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Keyより新作Rewriteです。根っからのKey信者である私は、例え麻枝氏がシナリオを書いていなくともプレイ必須なのです。


風祭高校に通う天王寺瑚太郎は、平凡?な高校生。自分がずっと空回りな生き方をしてきて、何も持っていないことに気づいた彼はこの時にしか得られない青春的なものを追い求めるようになる。なんやんやあってオカルト研究会に所属することになり、同時に身の回りでも不可解な現象が起き始める。やがてそれは世界の真実へと繋がっていく。

あらすじとしてはこんなものですが、正直上手く書けないですねw

キャラデザは今回はいたる氏オンリー。しかし立ち絵的には今まで一番好みな感じ・・・というか塗りかな?特に小鳥とか会長が可愛い。あとぱにとかね。いたる氏って結構絵柄が安定しないというか一つの作品中でもかなり違いがあったりしたのですが、今作では特に感じず。眼を開けた西九条先生がちょっと怖かったぐらいでw 個人的には今の絵柄が一番好きかもしれないです。


音楽。相変わらず高レベル。折戸氏サウンド爆発って感じ。今回はバトルシーンが多いので、今までのKeyでは殆ど見られなかったようなBGMが見られますね。あと麻枝氏作曲のヴォーカル曲は流石の一言。


で、シナリオ・・・の前にテキスト。
共通ルートはそれぞれのキャラのライターさんがそれぞれのシーン毎に担当したんだと思いますが、全体的には中々Key風味に出来ていたな、と感じました。都乃河氏が尽力したのでしょうかね。ネタのチョイス的にこれどう見てもロミオだろww とかいうシーンも結構ありましたけど、ロミオ氏は色んな文章書ける人ですし違和感は特に無かったですね。やっぱりKeyのゲームは笑いと遊びごころがあってなんぼです。




以下ネタバレ感想&考察(長文)



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そしてシナリオです。

全体のシナリオ量は相当長く、個別5人のルートだけでも十分に他のゲームの総量を凌駕していると思います。さらにそこからmoon、terraと続き、このterraがまた長い。私の所感ではCLANNADに匹敵するぐらいの長さだったと思います。


では個別ルート感想。全てのシナリオは後のグランドルートにつながるため、出来るだけ簡潔にしたいと思います。攻略順です。ちなみに最初は10/30に全員に逃げられてBADENDでしたw


小鳥ルート

ドルイドの少女、小鳥。小鳥は子供の頃から「鍵」を守る使命を持ったドルイドとして生きてきた。瑚太郎は小鳥に助けられ、小鳥の魔物を作るラボへ。地球には地球を救うために人類の破滅を謳うガイアと人類を救うために鍵を破壊しようとするガーディアンという2大組織が太古から存在し、小鳥はそのどちらにも所属していない。結局鍵の少女はガーディアン側の静流に撃たれ絶命。同時に小鳥のドルイドとしての力が失われ瑚太郎の魔物の部分の使役により寿命を削られる。瑚太郎は契約を解除させ、普通に医者で治し、リハビリをして小鳥に会いに行ってFin。

小鳥の過去と同時に瑚太郎の伏線がある程度提示されるルート。小鳥ルートのみでも話が付かないことはないのですが、瑚太郎が事故以前と性格が全然違った、優しくなんてなかったとかその辺りの説明が明確になっていないという点は気になります。Terra編を終えると印象がかなり変わるシナリオでもありますが、それにしてももうちょっと小鳥とイチャイチャしてもいいんじゃないの?とは思いましたw ちびもすの最期とか小鳥の両親が自分の意思で小鳥を守ったこととかそれなりにいいシーンはあるし、エンディングも綺麗ではあるので、好きではあるんですが、どうしても物足りなさを感じてしまいましたね。このルートはロミオ氏か都乃河氏だと思います。多分ロミオ氏かな?moonとterraが完全にロミオ節でしたので。

小鳥はキャラ的にはRewriteヒロインズの中では一番面白かったかも。コタさんの無茶振りについていけるのは小鳥だけ。



静流ルート

ガーディアントップクラスの実力者であり、あらゆる薬品を生成する力を持つ。緑竜遭遇から一か月。瑚太郎は記憶を失っていた。宛てを辿りようやく見つけた静流は昏睡状態だった。その傍で失った記憶を取り戻していく瑚太郎。瑚太郎は監視の目的もあって静流とイチャラヴ同棲をしていた。世界の秘密やガーディアンについても静流から情報を得ていた。しかし小鳥を探しに森へ行ったところで魔物に襲われる。静流は瑚太郎を助けるために自らの命を瑚太郎に分け与えたのだった。回想は終わり、静流は目を覚ます。その後鍵が大地に根を張り人類の救済が起こる。世界は再変換をはじめ、光となっていく人々。瑚太郎は静流との契約を解除し、静流を一人で逃がす。避難生活の後、大地に戻ってくるとそこは緑が満ちていた。そしてそこには大樹となった瑚太郎が静流を待っていたのだった。

一番Keyらしいと思うシナリオ。さんま好きの理由とか静流の日記とかね。日記は反則だよね。人類は僅か52人しか生き残らず結末としては少し悲しいですが、一番印象的で美しいエンディングだったかなと思います。都乃河氏でしょうねえ、多分。

静流は無表情系のよくあるキャラと思いきや意外に感情豊かで意思のしっかりしたカッコイイ女の子でした。瑚太郎とのやりとりも結構楽しい。



ちはやルート

ガイア最強の魔物を従える怪力少女。緑竜遭遇から派生。ガーディアンにマークされてる瑚太郎はちはやの家に匿われ、同居生活に。咲夜との訓練を行いながら少しずつ強くなる瑚太郎。ちはやが住んでいた村は異空間にありそこは襲われてしまった。逃げ続けたちはやが最後に出会い契約をしたのが過去に瑚太郎と同じ能力を持ち、それを使い過ぎて一本の桜へと変質してしまった咲夜だった。ガーディアンとの一悶着の後、一同は鍵と朱音のいるガイアの本拠地へ向かう。そこには聖女・加島桜の意思が乗り移った朱音がいた。ラスボスは大地の力を一点に集中させた巨大な魔物。その依代となっている咲夜をみんなの力を集めて倒す。

ミドウの出番がちはやルートのみとか発売前の誰が予想しただろうか?厨二バトル全開のすごいFateっぽい感じのルートです。というか展開がアーチャールートそのもの。オチも少年漫画のような感じでw 熱くて決して嫌いというわけではないのですが・・・ラストバトル辺りはちょびっと恥ずかしかったです。良くも悪くも咲夜が全て持っていった感じ。ちはやルートじゃなくて咲夜ルートじゃね。エンディングは一番平穏でみんな幸せな感じ。アフターシナリオとかが一番作りやすそうではありますね。

プレイ時はあー竜ちゃんかなーとか思っていたんですが、後のルチアルートが竜騎士氏に間違いないような内容だったため、消去法的に都乃河氏シナリオということに。静流ルートとちはやルート。かなり気色の違うシナリオを纏め上げたのが都乃河氏ということであれば、中々色々なシナリオが書ける方なんだなあと感心するばかりです。


ちはやは瑚太郎との毎朝の一言漫才とかは面白かったですが、本人ルートでは咲夜が活躍し過ぎてちはやが目立たず。こんなところまでアーチャールートに似せなくてもw



ルチアルート

潔癖症の暴力系委員長。その正体はガーディアン所属の唯一の次世代人類。ルチアルートへの派生は少し早く、オカ研の活動として呪いの少女・アサヒハルカの謎を瑚太郎が調査することに。セルフオマージュのようなどうか全てを暴いてくださいみたいな文があったりホラー的な雰囲気たっぷりで流石竜ちゃんだなと思うところもありました。アサヒハルカの妨害を受けながらも過去に彼女が通っていた孤児院に辿り着いた瑚太郎。そこで出会ったのはルチアだった。つまりアサヒハルカとはルチアの本名だったわけですね。正直この展開は読めましたが、名簿をコピーしたときのルチア視点描写は流石に要らなかったと思います。ちょっと竜ちゃんの悪い癖が出たなーと。ルチアは千年後の荒廃し毒と錆にまみれた世界にも順応出来るよう改造された世界唯一の次世代人類だった。

ホラー展開が終わった後は、Rewrite唯一といってもいいイチャラヴ展開。完全に瑚太郎に落されてしまってデレッデレなルチアはあざといしなんか悔しいけど可愛いですねw で、やっぱり幸せは長く続かず、毒が効かない体質のはずの静流が倒れてしまう。ルチアの身柄は新たな抑制薬を開発するスタッフに受け渡されるがそこで心無い言葉を聞き、彼女はガーディアンから離脱。ガイアに取り行った次世代人類プロジェクトの残党に回収され、世界中に瘴気を撒き散らす生物兵器に改造されてしまった。風祭市は瘴気にまみれ、20万の人々が犠牲になってしまう。事態を収拾するため風祭市への核攻撃が決定される。瑚太郎はちはやと静流と一緒にルチアを説得しに行く。最後は毒を持ったルチアも持たないルチアも引っ括めて自分がルチアと一緒にいたいだけなんだ、と瑚太郎が決めてFin。エンディングは各地に作られたシェルターを転々としながら抑制薬の開発を待つのだった。

とりあえず、後半の瑚太郎はどうみてもバトラです。本当にありがとうございました。主人公の性格はもちろん静流がやけに饒舌だったとかちはやが小学校に通ってた?とかちょっと他のシナリオとの整合性が気になった部分はありました。しかし思っていたよりもずっといい出来で正直竜騎士氏を少し見直しました。最後の瑚太郎の説得もベッタベタでなんでもっと早くその言葉が言えんのよ、とか苦笑いもありましたが、ちゃんとヒロインを救う役目を果たしていてかっこ良かったと思います。

ルチアは共通ルートではオーソドックスな暴力系委員長に過ぎないので、いまいちなのですが、その分本人ルートでは当然ですが輝いていましたね。デレ時の可愛さは随一。全員にルチアルートぐらいのイチャイチャが欲しかったです。




朱音ルート

辛辣なお言葉を瑚太郎に随時浴びせる隠れヘタレオカ研会長。緑竜遭遇から派生。みんな姿を消してしまったオカ研。瑚太郎は会長の姿を求めて彼女の情報を集める。そしてガイアの本拠地で朱音を見つける。その後部室で再開。ガイアとガーディアンについての情報を聞く。ここからガイアに所属することになる瑚太郎。ガイアも一枚岩の組織ではなく、朱音は鍵を保護し崇拝する穏健派、幹部の洲崎は鍵を独占しようとする強硬派。そんな中鍵の少女が殺されてしまい事態は振り出しに戻ってしまう。手詰まりのまま1年が過ぎた。加島桜は死に、聖女会の実験は朱音のもとに。徐々に洲崎に追い詰められる聖女会。しかしある日聖女会は朱音と共に姿を消す。風祭市に響く聖歌。死んでいなかった鍵を密かに確保した聖女会は覚醒を促す。現世は滅びの救済に。
瑚太郎は朱音を止めるため人工来世から現世の上空へと辿り着き地竜と死闘を演じる。
聖女会は地竜の召喚により全滅。唯一生き残った朱音に瑚太郎は生きて罪を償えという。

来世空間では人類の新しい生活が始まっていた。朱音は懺悔することが出来なかった。瑚太郎はマスコミと結託し、シナリオを書き換える。全ては瑚太郎が仕組んだことで人類を破滅に導いたこと、しかし避難中に英雄の如き活躍をしたのも事実で極刑は免れた。朱音は天王寺茜として瑚太郎と共に追放処分となり、世界の果てを調査する役目を担う。

ということで会長ルート。このルートは瑚太郎が朱音の生き方が間違っていてもずっと傍に居続けることを決意するシナリオ。終始瑚太郎がかっこ良かったですねえ。特に1年後。会長は結局自分の意思を持たず、加島桜の分身、あるいは亡霊として人類の救済を起こしてしまう。結末は悲しいですけど、手をつないで歩く二人が笑顔だったから少し救われました。ロミオっぽいなあ・・・w

とりあえずヒロイン中ダントツで可愛いというか守りたいというか魅力的な会長。共通ルートではドSで面白かった会長が個別ルートでまさかこれほど守りたいようなキャラになるとは誰が予想出来たのかw んーなんだろうなあ家計の青葉姉さん辺りが一番近いキャラだろうか。しっかりもののお嬢様と思ったらメンタル弱くて割とダメ人間っていう隠れヘタレか。




moon

上記5人の個別ルートを終えるとタイトル画面に出現。救済後のような風祭市。大樹へと続く丘では鍵の少女篝がレジャーシートのようなものの上で何かを試行錯誤している。その世界にただ一人辿り着いてしまった瑚太郎。その瑚太郎はいくつもの記憶を持っていた。小鳥と幸せになった世界。OLと平凡な暮らしを過ごした世界。瑚太郎はその世界で篝に興味を持ち惹かれていく。
ロミオ節全開の世界の真実に近づくシナリオ。

このシナリオによってRewriteの世界設定が理解出来るようになります。詳しくはTerraと合わせて考察したいと思います。

とにかく、このシナリオでは篝に心惹かれ、彼女を助ける内に瑚太郎もまた真実を知っていく。篝は命の理論を読み解き、この星の未来の可能性を模索する。その研究が終わりに近づくに連れ、風祭市には魔物が出現。これはどこかの世界の加島桜が放った物。一人では守りきれないことを悟った瑚太郎はオカ研を再結成する。苛烈を極める魔物との戦いの最中、篝は未来の可能性を曖昧にするまで研究を進める。瑚太郎がそこにもう一度君に会いたいというメッセージを刻むことで無数の枝世界が展開し、再進化の道が開けた。

瑚太郎達を含むこの星のアウロラは母なる星・地球へとまた還っていく。実はここで行われていた篝の試算は月で行われていたことだった。そして未来の可能性を見つけた篝は少しだけ資源が復活し、後一回だけの再進化が可能となった地球にアウロラを送り、未来を託すのだった。



terra

Rewrite最後のシナリオ。瑚太郎の過去がついに明らかになります。それは誰も予想出来なかったような壮絶な過去でした。小鳥の言っていたように性格はぶっきらぼうで乱暴。それは両親との確執や、自分の持つ超能力が原因ではあったのですが。幼少の小鳥や朱音とも出会う。超能力を江坂さんに見初められ、ガーディアンに入るも能力は最下位。鍵を探す作戦の中で瑚太郎は篝と出会う。

ここで逃がす以外の選択肢を選ぶとバッドエンド。

鍵を逃し、失態を演じた瑚太郎は、己を鍛え直すため、見つめ直すために単身中東の戦闘区域に身を投じる。ルイスという親友を失い、組織に逆らってヤスミンという少女たちを助けたり。2年後にガーディアンに帰投。しかし瑚太郎はガイアの考え方にもガーディアンのやり方にも疑問を感じていた。篝と再開し、彼女により良い記憶を与える方法を模索することになる。まずは両方の組織のスパイとして活動することに。今宮や西九条、江坂らを騙していることに罪を覚えながらも双方の組織を混乱させることに成功する瑚太郎。ガイア幹部の洲崎はガーディアンに捉えられ殺される。そして江坂は瑚太郎が死闘の末に殺す。
瑚太郎に助けられた恩から情報部隊として活動していたヤスミンはガイアとガーディアンの持つ技術を世界に公開する計画を委ねられていた。

ガイアの実権は加島桜に。聖女会の聖歌によって篝は覚醒を促され、世界は崩壊に向かう。瑚太郎は人工来世から朱音を救い出し、最後の書き換えを行い篝に会いに行く。先天的に魂に紛れていた異物。それはいつか瑚太郎が刻んだもう一度きみに会いたいというメッセージだった。

良い記憶だった、そう呟く篝だったがしかし再進化には間に合わなかったともいう。篝は瑚太郎を抱擁し、その手に宿るオーロラの刃で自らを貫き、救済を止める。リライターとしての能力を使い過ぎた瑚太郎はそのまま咲夜と同じように大樹へと変質する。

3年後人類は僅かずつ復興していた。世界ではガイアとガーディアンの秘儀が周知の事実となり、魔物と超能力を基にした魔法文明が新たに始まっていた。風祭市には3年で500メートルにも達する大樹がそびえている。そこに訪れる少女5人。使い魔としての契約を大樹と行いそこに生まれたのは瑚太郎。そして5人分の契約の力で月に向かう。月面には一つの種が芽吹いていた。


で、Rewrite完了!です。・・・とりあえず長かった・・・。moon以降の展開に関しては賛否両論でしょうが、面白かったのは間違いないです。


moon以降に関してはmemoryの篝メモにヒントというか野暮wな概要が乗っていますので、それとかmoonでの記述とかを参考に少し考察をば。


以下moonにおける用語の解説抜粋。


アウロラ(万能の力)
生命発生を促進する活力。通常、重力の強い影響を受け、質量を持つ惑星等の表面で資源と結合し、堆積する。特殊な制御下にある場合、常温にて液状化することがある。重力は一部が当該宇宙から余剰次元に濾出するため、万能の力もまた動揺に次元間宇宙間に拡散していると考えられる(→メッシュ進化理論)。活動の履歴を参照し、再現する性質が確認されている。そのため、拡散する性質は万能の力にとって一種の本能として機能し--


再進化
万能の力に内在する自己防衛本能。袋小路に陥った命が継続して引き起こすであろう資源ロスを軽減する。命のリサイクル。万能の力が高濃度となると、知的種族を中心とした大規模な振動現象が発生する。天体表面積が一定以下の場合、こうした振動はしばしば網目状に引き伸ばされ生存するための経路を多元的に模索するという。


可能性の系統樹
短期間の資源浪費などにより、結合していた万能の力が急激に大気中に放出されると、時間軸上では未来側に向かって多元的な振動が起こる。この樹状のもつれは、万能の力が本来持つ拡散圧により、実際の植物と同様に未来に押し出され、いわば成長するのであり--


タイプⅠ文明の一形態
天体表面積が狭い惑星などでは、物理定数の書き換えが促進される。こうして生まれた庭型文明では生命の生存は容易になるが、反面物質的強度に乏しく、知的種族をより高次の段階に持ち上げることは難しい--



ここからRewriteという世界の時系列をまとめると以下のような感じでしょうか。

-------------------------------------------------------------------------
地球と月誕生。(同時に双子の篝も生まれる)

人類誕生(前人類文明) ※静流ルートで存在が確認

恒星間移民は達成出来ず、滅亡。

再進化

何回か文明の発達と滅亡、再進化を繰り返した?

人類誕生(新人類文明)

恒星間移民は達成出来ず、再進化するための資源も枯渇

手付かずの資源が残っていた月へアウロラが移動

庭文明の発達(多重化世界)/Rewrite共通・個別ルート

月の資源も枯渇の危機・庭文明期間で地球は再進化一回分の資源が復活

篝(月)が可能性を見出す/moon

地球にアウロラを送還

恒星間移民を可能とする魔法文明の誕生/terra
------------------------------------------------------------------------------

書き換えることが出来るだろうか、彼女のその運命を--
色々な想像を生んだこのキャッチコピーの彼女とはなんと地球(篝)のことだったわけですね。地球の運命がもう一度会いたいっていうメッセージで書き換わったとかロマンチック大統領じゃないの。最後は宇宙戦艦コタロー発進!でFin。

Terraでの瑚太郎の選択肢をかがり火で助けたのはもちろん月の篝だったわけですが、地球の篝を確保するか否かの選択肢だけ瑚太郎に選ばせたのは、なんとなくここだけは瑚太郎の意思で自分(地球の篝)を助けてあげて欲しいっていう健気な意思が伝わってきて良かったですねえ。で、瑚太郎のメッセージはその後の地球の篝とのやり取りでも重要な役割を果たしていたとは思うのですが、本当の意味で地球を救ったのは、terra3年後に、瑚太郎が月に行こうとしたあの時。魂に刻まれた願いを果たすために月に行ったことこそが人類が恒星間移動の技術を持つことにつながったんだろうなーとか勝手に思っています。人と人が惹かれあう力が奇跡を呼ぶって素敵やん?

篝の言っていたより良い記憶。terraのラストで語られていましたが、これは地球の生み出したものが広がっていくこと、だったんですね。篝・・・星の意思とは自らが生み出した生命・子供達がたとえ自らを滅ぼすことになっても外へ拡散していく、命を繋いでいくことだったわけですね。時に残酷な仕打ちを強いることもあったわけですが、根本には愛があったと、そう解釈しています。



色々伏線が多い作品でしたが、ある意味一番驚きの瑚太郎三十路近い年疑惑。小鳥と10歳違うって明確にmemoryでいってましたので、年は26か。瑚太郎の過去はterraバッドエンドとほぼ同等、でFAかと思います。terra自体は最後の地球でのトライの話ですが、月の多重化世界での過去もこれと同じだったと推測されます。moonでも自問していましたが、空白の不可避の時間。もしその空白がなかったらどうなる?もう少し早く世界に関わっていたら?それを実現したのがterraトゥルールートだったのですね。

他にも伏線が盛りだくさんでした。瑚太郎が助けた少年は吉野だったんだろうとか。数年前に助けてもらった憧れの男が自分と同じクラスでしかも軽くオチャラケたような男に成り下がっている。吉野の気持ちも分からいでか、ですよね。母親のことをママンと呼んでいたのも昔の瑚太郎に影響されて・・・かどうかは微妙なところですw イマミーや西九条先生も瑚太郎の顛末は聞いて、知らぬ振りをしていたんですね。朱音は子供の頃は覚えてなかった可能性もありますが、電話で瑚太郎の過去を知っているような口振りでしたし。津久野も実は同僚でしたし、予想以上にキーパーソンですよね。


んーあとは個別ルートの立ち位置。個人的に個別ルートが月の庭文明における試算に過ぎなかったっていうのが結構ダメージが大きく、正直夢オチに感じてしまった部分がなかったわけではありません。「命の理論は単なる机上のものではない。現実の出来事と、完全な対応関係にあるのだ。」moonではそう記述されていました。わかります。個別ルートはただのシミュレーション結果の一つに過ぎなかったわけじゃなくて、現実に行われていたことと同意だったんだよ、とフォローしてはもらえてるわけですが・・・それでも感情的に少し納得がいかないんですよね。せめてこれが地球の前人類文明での出来事だったとかなら納得出来た気がします。こう思うのは多分、月の庭文明と多重世界が一体どういうものなのかが私の中で明確に出来ていないからなのかもしれません。まあ個別ルートの魅力がこれで損なわれてしまうってことはないので、あくまで別に楽しむべきものなのかも知れません。



その他イベントとしては他に小鳥の種まきイベントのご褒美、指チュパイベントが最高でした。コタさんどう見ても変態です。小鳥さんリアルに引き過ぎです。そしてとてもエロかったです。頼むから音声付きでワンモア。
そして会長をぐぬぅと言わせたご褒美のおっぱいイベント。ブラだけ外して制服の下から揉むって生よりエロくないか?彼女でもない女の子の乳を思う様揉みしだく。完全にコタさんに同意ですw は、早く音声付きでくれ!!とりあえずこの2つのイベントで感じましたけど、Keyって全年齢版のがエロいぞ、と。ところであのワンピース風の制服の一体どこから手を入れたのか小一時間問い詰めたい。
その他、おっぱいルートも制覇しました。ああ、魔法文明以外にもこんな解決の仕方があったかw もうこれが正史でいいよ!



キャラはみんな良かったですが、ヒロイン中では面白さは小鳥、静流。可愛さでは会長って感じでしたね。吉野もいい味出してましたが個別ルートでの活躍が殆ど無いんですよねえ。会長ルートでの役割はすごく良かったですけど。イマミーや西九条先生もterra編で全く印象が変わるし、moon、terraで篝の株は上がるし。とにかく今すぐFDを所望するぐらいオカ研の平穏な日常を見たいことはたしかです。



総評


名作。今までのKeyのように号泣出来るシーンとかがあるわけではないので、評価は割れるでしょう。しかし緻密な世界設定の上に壮大なスケールの物語。その中にKeyというブランドが持つ優しさみたいなのを確かに感じました。私は田中ロミオが描く、史上最大のKeyオマージュ作品だなあ、と感じました。それでいて自身の持ち味も忘れていない。悪くいうとそれは田中ロミオ作品としてもKey作品としても中途半端と言えるかも知れませんが、私はこのいい感じに中和しあっているバランスがとても良いと思いました。



現時点での私のルート別評価

moon>terra>朱音>静流>小鳥>ルチア>ちはや

こんな感じですね。
今作はリトバスみたいに個別ルートの出来が全体的にいまいち~みたいな感じは全くなく、それぞれライター毎の持ち味を生かしつつ濃いシナリオが展開されていわゆるハズレシナリオみたいなのが無かったのが非常に良かったですね。

ファンディスク、出して欲しいですねえ・・・。


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Comment
無題
MoonからTerraでの時系列などの解釈でものすごく納得できました!
Terra終わったあと・・・?ってなりましたが
このサイトみて一気に理解できましたっ!
ありがとうございます。
でかもす 2011/07/14(Thu)13:29:53 編集
>>でかもす様
コメントありがとうございます。
あくまで私の一解釈というか一部願望みたいなものが入ってるものではありますが、少しでも参考にして頂けたのであれば嬉しいです!memoryの篝メモがなかったら殆ど理解出来ないまま終わっていた気がしますw
2011/07/15 10:49
無題
今終えてネット考察を見てるのですが
最初の学園編って
moon編の進化ごっこなの・・・・?
NONAME 2011/07/28(Thu)10:36:29 編集
Re:無題
進化ごっこというと瑚太朗とオカ研メンバーでワイワイやったアレでしょうか?あれは篝の力を拝借した瑚太朗がやった理論上でのシミュレーションであって個別ルートとはまた違う物、と解釈しています。

共通及び個別ルートは多重化された月の庭文明の中で「実際にあった事」だと思います。
2011/07/28 16:40
無題
完全攻略してから二週目に入り、ある条件を満たすと乙月杯日というENDがありますけど見てみました?

ちょっとキャラの変わった篝が出てきますよw
NONAME 2011/08/04(Thu)08:12:38 編集
Re:無題
コメントありがとうございます。
おっぱいルートですね。もちろん見ましたよ!まさかの一人称篝ちゃんでしたねw 硬派な吉野までおっぱいと連呼する世界。篝が見つけることが出来なかったもう一つの可能性なわけですが、こんな救いの方法があったとはw って感じでした。
2011/08/05 13:18
無題
すごいです!
自分も考察するの好きですけどこんな深いところまで考えられませんでした。
YU 2011/08/24(Wed)20:50:33 編集
Re:無題
コメントありがとうございます。

今となっては私などよりももっと深く細かい部分まで考察している方がネット上に山程おられるとは思いますが、お褒めに預かり光栄です。時系列が少し特殊な作品ですので、こうして文面でまとめてみたりすると結構解りやすくなった気がしますね。
2011/08/24 23:16
無題
時系列が分かりやすく、自分のRewriteへの理解の稚拙さを痛感しました、すごいです

まさか個別ルートが全部シュミレーションだったとは…

あと、記事中盤あたりの世界に後悔する計画ってのは公開ではないでしょうか?
migo0110 2011/08/25(Thu)21:22:58 編集
無題
時系列が分かりやすく、自分のRewriteへの理解の稚拙さを痛感しました、すごいです

まさか個別ルートが全部シュミレーションだったとは…

あと、記事中盤あたりの世界に後悔する計画ってのは公開ではないでしょうか?
migo0110 2011/08/25(Thu)22:23:24 編集
Re:無題
ご指摘ありがとうございます。公開、でしたね・・・修正しておきました。
ヤスミンが後悔するみたいになっちゃいましたねw

Rewriteのシナリオ理解に少しでもお役に立てたのならば嬉しいです。
2011/08/26 12:47
無題
話が壮大すぎてついていけない部分が多数ありましたが、分かりやすい説明である程度理解できました^^
ありがとうございます。
NONAME 2012/01/22(Sun)09:03:44 編集
Re:無題
コメントありがとうございます。

たしかに最初の共通ルートの雰囲気からは、ここまで壮大なオチが待ってるとは予想出来ませんよね・・・。
2012/01/23 09:21
無題
凄く良くできた記事ですね!!

忙しい僕はほぼ発売に買ってやっと一ヶ月前にクリアです。
こういう恋愛しないギャルゲーってイイですよね!!
僕はこういうゲームが大好きです!
HF楽しみですねー
ライガ 2012/05/18(Fri)22:46:06 編集
Re:無題
コメントありがとうございます。

ということはほぼ1年がかりでクリアされたんですね~。おめでとうございます!
Rewriteもやっぱり長いですからね。

私も恋愛描写だけに留まらず、独特の世界観や設定を持った
作品に惹かれることが多いですね。
ファンディスク楽しみですね。Terra後の話になるんでしょうかねー。
2012/05/20 14:37
無題
昨日Moon、今さっきTerra終えました
終わった後に少し、…?となりましたがこの記事を読んでスッキリした

今はBGMを聴きながら余韻を楽しんでます
NONAME 2012/06/10(Sun)02:25:10 編集
Re:無題
コメントありがとうございます。
拙い記事ですが少しでも役立てたならば光栄です。

Key作品は音楽がいつも素晴らしいのが良いですよね。
2012/06/11 10:47
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