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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
すみっこソフトよりなつくもゆるるです。


 ヒッポカムポス機能不全、通称自殺病と呼ばれる病気が蔓延する世界。自殺病患者を集めた壁川学園の生徒である主人公・当麻進は、気の合う仲間とそれなりに楽しく過ごしていた。運悪く新型の咽頭結膜熱に掛かってしまった主人公達は、せっかくの夏休みに外出禁止となってしまう。主人公に会いに来た妹を含め、学園に残ったのは6人。ある日の停電をきっかけに、学校のライフラインは切断されてしまう。様子見に町に下りてみるとそこは、誰一人存在しない廃墟のようだった。


といった感じで始まるなつくもゆるる。絵柄やOPから受ける印象とはかなりギャップがある内容ですね。



 グラフィックは、ロリというかもはやペドに近いぐらいのド直球の絵柄です。絵柄というか、ヒロイン全員が揃ってロリ体型という設定なんですけどねw お姉ちゃんは別にロリ体型ではないのでロリ以外描けないわけではないはず。正直私的にはペド過ぎて結構キツかったですね。苦手な人は注意です。



 BGMは無難な感じ。特に印象には残らなかったですかねえ。システムも同じく特に不満点は無し。全体的なプレイ時間は、20時間程。攻略順序はほぼ固定です。



 テキスト及び日常シーン。結構直接的な下ネタが多かった感じはありますが、ギャグもテンポも中々良かったと思いますね。普通の学園じゃないだけに登場人物の倫理観も少々狂い気味な感じがあるんですよね。クロチャンみたいな感じというか。近親相姦するような人間も珍しくないみたいですし。
 それに加え、生物部ならではの薀蓄とSF要素に繋がる周辺知識の豊富さ。これが中々骨太で、見た目に騙されてましたが、エロゲでは稀に見るレベルの知識量なんじゃないですかね、このライターさん。
 


 シリアスシーン中でもいちいちギャグを入れるのは賛否両論っぽいですが、どうやらお家芸らしいですねw 私はこういうの嫌いじゃないんですが、難しい話してる時にギャグ挟まれると正直ちょっと混乱してしまう・・・。




総評:7点




 ということで以下シナリオネタバレとなりますのでご注意をば。





 で、ここはもう隠す気が無かったとは思いますが(前作もループものだったらしいですし)、本作はループものになります。しかしループものでありながらループが物語の根幹にあるわけではなく、もっと壮大な展開が待っている、というのが本作のキモになるわけです。




 まず実際に世界のループは起こっているわけですが、スタート地点に置いて既にループごとに様々な違いがあります。主に主人公関連ですかね。
 最初は姉に教えてもらった術はあくまで殺し屋としての術だったのが、重力を基にしたものになっていたり、最終的に重力を感じるレベルにまで昇華されています。学園の設定自体も自殺病患者を集めたものから、新人類・マンイーターの実験施設、そして最終的にはそれらマンイーターの中でも特殊なグラヴィティウォーカーを集めた施設になります。
 これはループを繰り返す中で学園の謎が解けた、という意味ではなく、世界構築そのものが変化していったという意味なんですよね。厳密に言うと世界そのものではなく、主人公を中心とした夏休み近辺の2週間と壁川学園周辺のみだったわけですけど。



 設定自体はシンプルながらも、理論自体は結構難解なので、少しまとめますが、まずこの世界(宇宙)は、10の37乗だか年後に原子崩壊が起きて、元素も全部無くなってしまう運命にある。で、人類が生き延びるための方法を模索するための手駒としてつくられたのが沙霧紫穂(と名乗ったモノ)。人類自体は体も失って考える意思すら持たず、そこに在り続けるだけの存在になっちゃったらしい。その存在するためのエネルギーはどうもブラックホールに素粒子が入り込む時に生じるエネルギーを使ってるとかなんとか。紫穂は類稀な忠犬だったため、そのブラックホールの表面(事象の地平線)で、人類が滅亡しない未来を模索し続ける。




 ブラックホールには因果律含め全て入ってる。で、紫穂が見つけ出したキーポイントが2100年に人類に根絶されてしまったという新人類・マンイーター。彼らの中には重力を操ることが出来るグラヴィティウォーカーと呼ばれるものもいた。重力というのは、どうにも色々なことが出来る力らしく、超ひも理論に拠れば、宇宙最小単位であるひもが閉じた輪の状態になると、重力子(グラビトン)を有し、重力を発生するとかなんとか。で、閉じた輪になったひも・重力だけが、別の宇宙への干渉を可能にするらしい。



 紫穂が考えた人類の救済方法とは、重力の力を使って、別の宇宙へ移動しちゃおうということ。まあこれは厳密に言うと、人間達によるマンイーター根絶という自分の首を絞めるような結果を避けるというだけで、本当の救済は、グラヴィティウォーカー達がもっと発展してこれから人類の明るい未来を迎える方法を模索する必要があるわけですけどね。



 紫穂が必要としたのは、グラヴィティウォーカーの中でも、正しく重力を把握する力を持った者。現宇宙の因果律を含めた全てを別の宇宙へ誘導できる存在。その可能性を持ったのが主人公だった訳ですね。言うなれば今までの世界は全て主人公を破格の重力使いとして成長させるための訓練場だったわけです。偶然捕獲した宇宙ひもの力を利用してるみたいですね。



で、宿敵の姉もぶっ倒してその力を身に付けた主人公の力で宇宙移動。ちなみに姉は、いつまでも覚醒しない主人公を成長させるための促進剤として紫穂が作った設定。マンイーターと人類の未来がどうなるかは分からないけれど、宇宙の崩壊からはとりあえず逃れることが出来たわけです。そして主人公は、人類の忠犬として頑張っていた紫穂を人として存在させ(そのくらいの力はあるらしい)、二人は裏山で再会するのでした、完。


 書いてて訳が分からなくなってきましたが、ぶっ飛んだ設定に見えながら(実際ぶっ飛んではいますが)、実際に存在する理論と重力をテーマにして自殺病と絡め、よくもまあ上手く設定に落とし込んだものです。まさかこんな本格的なSFものだとは思いもしなかったですね。


 しかし、大筋のSF部分は良い物の序盤~中盤の謎の意味が結局わからずじまいというのが気になりますね。停電の理由とかスーパーの自殺死体、「誰だ?」メールの意味。序盤学園ラブコメ、中盤サスペンス、後半SFとジャンルも移り変わっていったような作品でしたが、サスペンス部分の答えが特に用意されていなかったのが少し不満点でしょうか。まあ、もっと焦って能力開花させんかい、という紫穂の脅しというか緊迫感を演出するアイテムといったもので、別に意味なんてなくても良かったのかもしれませんけどね。




 
 というわけで総評。ペドい絵柄の裏に本格的なSF要素を詰め込んだループもの。ヒロイン総ロリにも一応理由が用意されているので、それだけで回避するのは勿体無い作品です。恋愛部分は殆ど無く、全員漏れ無くチョロイいし、そういう世界観でもあるのでそこは賛否両論な感じですね。

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