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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007
FLATよりシークレットゲームの続編、リベリオンズです。前作同様に何度かリメイクされましたが、完全版?といっていいのが本作・BOOSTED EDITIONでしょう。

 Code:Reviceに関しては、興味はあったもののキラークイーンのプレイも終えておらず、その時点では続編をプレイしたい程の作品という印象ではなかったのもあって手を出していなかったんですよね。しかしその後のPSP版が軒並み高評価でしたので、PC版が発売されるのを待ちわびていた事情もありました。お察しの通りリベリオンズプレイの前に急遽前作を引っ張りだしてプレイしたという経緯ですw




 隔離された廃村・阿尾嵯(あおさ)村に14人の若者が『ゲーム』の参加者として送り込まれた。ひとりひとりに渡されたPDAに示された条件を満たさなければ、そのPDAの持ち主につけられた首輪が爆発する。PDAと、村にある銃火器を使って、彼らは生き残るべく、戦うのであった。



 以上wikiより簡潔なあらすじ抜粋。



 キラークイーンと同様に、デスゲームが開催されるわけですが、今回は、廃村を中心とした森林地帯が舞台。そして前作との決定的な違いが、主人公が一人ではなく群像劇として作られている点ですね。

 一応の主人公は藤田修平と言えるでしょうが、主人公が誰と行動を共にするか、まあ誰とカップルになるかによって物語が分岐した前作とは違い、今回はカップルが複数出来上がり、エピソードによってそれもまた変化していくというところが大きな違いです。

 

 14人のキャラクターの心情もそれぞれ描写されるので、よりバトロワに近い雰囲気になった感じですね。群像劇チックになったのは賛否両論な部分かも知れませんが、個人的には先が読めなくて非常に楽しめた部分です。特に修平ですら途中リタイアする可能性がある、というのは終始緊迫感が漂います。



 グラフィックは流石に前作よりは格段に良くなっていましたが、近年のレベルとしては可も無く不可も無くといったところ。BGM・システムも同じく。各編の予告ムービーは力入れていましたねえ。

 全体的なプレイ時間は、エキストラ合わせて20時間ぐらいでしょうか。各エピソードで部分的に同じ展開になる箇所はダイジェスト版にカットされていましたし、無駄にプレイ時間を引き延ばすことが無かったのは良いですね。実際のプレイ時間以上に中身が詰まっている感じはありました。





総評:8点





 では以下ネタバレ感想となりますのでご注意をば。ちなみに前作プレイ必須というわけではないですが、出来ればプレイしていた方が楽しめると思います。







エピソードA

 生存者は、はるなと瞳。修平が最愛の人・琴美を失うことでセカンドステージに移行するという、前作プレイ済みの人からすると今回はここから始まるのか!と唸らせる展開でした。各キャラクターも一部を除き、見せ所がそれぞれあって、最初のエピソードとしては中々の出来だと思います。

 修平は、前作の総一と比べると想い人への一途さは同様なれど、失った後の行動は真逆という面白い役割を演じてくれました。瞳に対しての非情さや、冷静な判断力と精神力で勝ち進みますが、最後にもう一人の大切な人間と出会い勝利を放棄します。全体的にはプロローグ的な扱いなのでしょうが、ラストでは運営への復讐を誓うはるなとそれを止める瞳、と投げっぱなしにせず、ひとつの結末を描いているところも好印象です。






エピソードB

 生存者は、黒河と結衣。一番展開に驚いたのはエピソードBで、面白さ自体もここがピークだったと思います。修平がはるなを追ったことで、瞳が司とタッグを組んだのは意外でしたし、黒河の手綱を玲が握るというのも意外でした。何よりもなんだかんだで最後まで生き残るだろうと思われた修平があっさりと死ぬという展開。このエピソードBがあったことで、後のエピソードがどんな結末を迎えるのかが予測不可能になって面白さを増した部分もあると思います。


 Aでは劣化手塚みたいな印象だった黒河が、いい方向に暴れまくるシナリオでしたが、後のエピソード考えると生存者がこの二人なのに思いは通じてないっていうのがなんだか切ないですよね。Bは黒河が主人公といっても過言ではないくらいでした。


 逆に司は瞳となんだかんだで心を通わせていく様は良かったものの、Bではミスや油断が多すぎて完全に修平に一手先をいかれているのが残念です。最強の駒を手に入れたが故の慢心ですかね。


 一番印象深かったのはやはり充の特攻シーンですね。Aの時点ではよくあるアイドルオタクが実際にアイドルに頼られて舞い上がっちゃうという典型かと思っていましたが、彼の初音に対する想いは、即物的なものではなく、もっとずっと崇高なものだったことが分かります。大切な人間のために殺人を犯そうとする人間は多いですが、彼ほどただ一人のために行動した人間はいないのではないでしょうか。上手くいったとしても、最終的に自分が死を選ばざるを得ないことも理解していただろうに。やはりヘタレが頑張る姿は琴線に触れますね。









エピソードC

 生存者は、修平、琴美、玲。修平が悠奈の信念に触れ、彼女の信念を受け継ぎセカンドステージへの移行を阻止しようと行動するシナリオです。若干名を除いて全員の心が一つになり、何もかもが上手く進んでいく様子はひぐらしの皆殺し編を彷彿とさせ、いつこの輪が崩れるのかを恐れながら読み進めるシナリオです。

 無情にも迎えたセカンドステージ移行後は、結衣を失った黒河を中心として殺し合いが発展していき物語が収束していきます。



 問題のこのエピソードにおける運営の半強制介入。ここは賛否両論に生んでる部分なのでしょうが、個人的にももう少しなんとかならなかったのかって印象でした。たしかに最初から理不尽なゲームで、運営の手の平で踊らされている中で何をいまさらというのも分かりますが、流石にやり過ぎじゃないかと思うわけです。 
 

 だってオッズが一番低い結衣なら影響が少ないとみて生贄に選んだのに、オッズが高いリピーター3人のクリア条件が果てしなく厳しい条件に変更されちゃってるんですよ?普通客が黙ってないと思うんですがねえ。エピソードDで修平に全員爆破のことを突っ込まれていましたけど、そもそも前提条件の時点で客から文句来るはずだろうっていうギャンブルとしての問題。ゲーム参加者に公平である必要はないですが、客には公平にならざるを得ないはずなのです、彼らの出資で経営が成り立っている以上は。



 もう一つ。運営と客がクズであるのは周知の事実でしょうが、彼らの仮初の大義名分として、殺すことを決断したのはあくまでも駒自身であってそこに強制力は無かったのだというものがあったと思います。ただの殺し合いがさせたいだけならあんな大層な舞台は必要ないわけで、客が求めているのは表面上絆を深め合った人間の化けの皮を剥いで、自らの意思で殺しあうという悲劇でしょう。

 だからああいった直接的な指示ではなく、彼らの輪の中に疑心暗鬼を生むような絶妙な一石を投じる、みたいな手腕を期待していたんですけどねえ・・・。エピソードAで黒河が修平と運営の繋がりを疑ったような、ああいう感じのやつとか。ゲームマスターさんにはちとガッカリです。なんか客目線ですねw



 まあセカンドステージ移行後の急速な殺し合いへの発展は、流石といったところです。はるなとかメールもらって直ぐに殺す気MAXでしたし。どいつもこいつも大切な人(自分含む)が生き残りさえされば何をしても構わないって考えに直結し過ぎ。まあ全員高校生ですし仕方ないのかもしれません。


 エピソードAの修平なんてその最たるもの。琴美を守りたいが故に目先に囚われてついた嘘が、初音の起爆剤にもなってしまった訳ですし、因果報応といっても過言じゃない。それでもAで混沌の最前線で活躍し、Bでは途中退場という体たらくを魅せつけた後、C,Dでちゃんと秩序側の主人公を演じてくれた彼は、前作の主人公よりは好印象でした。








 エピソードD

  最後にして、前作へ繋がるエピソード。生存者は、修平、琴美、司、玲、黒河、初音、まり子。

 セカンドステージ移行直前まではエピソードCと同様であり、ダイジェストに語られます。そして運営の男の気まぐれによる対話の際、違和感を持った修平が事前に動きを察知し、瞳の結衣殺害を止めることで分岐します。修平頭キレッキレやで。
  


 このエピソードはCと合わせて評価するべきだと思いますが、個人的には若干不満が残りました。要はカタルシスが足りなかったってことなのですよ。ライアーゲームみたいに、最初からお互いを信じて、それを貫くことが出来ればみんな無事に助かったのに、という後悔をエピソードCで表現し、それをエピソードDで払拭するということなら納得出来ましたが、エピソードCではそもそも主人公たちになんの不備もなかったのにあの結末を迎え、運営の男の気まぐれによってエピソードDを迎えられたというのが納得出来ないのです。

 お互いを信じ抜くことがエピソードDに繋がった、っていう展開をやっぱり望んじゃいますねえ。それが理不尽なゲームなればこそ主人公達の清廉さを見たいわけじゃないですか。だからこそその清廉さによってエピソードDを勝ち取ったのだという形にして欲しかったなあ、と思いました。



 
 しかし最後にわかる事実、このリベリオンズが前作の十年前に起きたことであり、エースを武闘派に仕立て上げたのが今回の生き残りだった、というのは後付けながら中々上手く繋げたと思います。特にまり子なんて見た目文香にそっくりだけど性格は全然違うんだな―としか思ってなかったところにこれですから中々してやられたって感じですね。前作をプレイしといて良かった―って心から思いましたよw 未プレイだったらネタバレもいいところですからね。


 


 というわけで、一通りのエピソードの感想でした。







 全体的な印象としては非常に面白かったと思います。個人的には前作よりも格段に面白く感じました。その最たる要因は多分群像劇に仕立てあげたことでしょうねえ。これも極私的なことですが、そもそも主人公がヒロイン全員に惚れられるような作品よりも、それぞれ趣味趣向、性格の合った別のパートナーとカップルになるという作品の方が好きだからというのもあります。

 まあ司と玲は、司が思いっきり玲を裏切った直後にエッチシーンという訳の分からん展開もありましたが、性格的には補い合っているので良しとしよう。



 しかし黒河と結衣も性格的にはマッチしたんでしょうが、正直結衣のお花畑思考は理解しかねます。博愛主義者なのかと思ったら、充や大祐には冷徹な言動バシバシ言いますし、結局見た目がかっこ良くてちょっと悪そうなタイプが好きなだけの人間だった印象が強いんですよねえ結衣って。真島とまり子のような、結衣が黒河にぞっこんになる所以を彼女の過去やらなんかと絡めてもう少し描写が欲しかったところです。


 真島は前作高山のようなスペックが高いはずなのにいまいち活躍出来ないという不幸の星の下に生まれたようなキャラでしたが、基本は善人ですし彼に惚れるなら理解出来ます。実際Bではフラグ立ちかけてましたし。しかし黒河は意外に筋が通った男ではありましたが、客観的に見たら殺人も厭わない悪人ですからねえ。

 博愛主義の結衣に黒河が堕ちて、黒河が結衣にガンガンアタックして結衣も・・・という展開なら違和感無かったんですが、実際の結衣は他の人ガン無視で黒河しか見てない状況だったのがなあ。






 キャラ的には悠奈が一番好きですかねー。リピーターという後ろめたさはあるものの裏表無く、彰から受け継いだ信念を貫いて行動していた彼女は、あの疑心渦巻く理不尽なゲームの中で唯一縋れる光のような存在でした。立場的には前作の総一に近いのですが、自殺願望があるわけではないのが決定的な差ですね。そして命を助けるためなら誰かを傷つける事を厭わない覚悟を持ち、それを実行する力も合わせ持っているヒーロー役でした。
 
 まあ残念ながら化物みたいなスペックの人間が多く、言う程活躍は出来なかったのですが、彼女の信念が修平を感化しエースを武装組織に変え、運営をぶっ潰すことに繋がったのだと考えれば少しは満足出来る気もしますね。


 化物といえば瞳ですが、なんだろうなあ見た目のインパクトが欲しかったからなのか、銃火器持たせたら勝負にならないからなのか、武器がチェーンソーってあまりにも荒唐無稽過ぎる感じはありましたね、流石に。片手で修平の首持って持ち上げていましたし、多分脱いだらブラクラのロベルタかヨルムンのバルメみたいな体しているはずだw まあ運営が用意した物理的なジョーカーだったわけですし、彼女のがスコーピオン使ったらすぐにゲームが終わるだろうことが予想出来ていたのかもしれませんね。


 
 しかし今回は、嫌いなキャラが殆どいないですねえ。大祐も別に嫌いではないですし、強いて言うなら結衣、はるなはあまり好きではないのと、初音はもうちょっとキラークイーンとしての面目を保って欲しかったぐらいでしょうか。まあ彼女なりに頑張ったほうだとは思いますが。これもキャラクターの心理描写がきちんと描かれ、見せ所もそれぞれに用意されていたからですね。


 
 一つ欠点というか、これは個人的願望なんですが、デスゲームの割にそれほどエグい描写がないんですよね。これは前作でも感じたことですが、もっと狂気に走る人間が多くてもおかしくないと思うんですよ。冷酷な人間は多くても狂った人間が少ないというか。せっかくゲームという同じ条件で様々なシナリオを描ける媒体なのですから、もっとエグくてドロドロして何一つ救いようのないエピソードがあっても良かったんじゃないかな―と思いました。
 まあ後のエピソードDという大団円的なシナリオがあるので、あまりキャラ性を崩壊させてしまっては支障をきたしてしまうかもしれませんけどね。むしろ同じルールでクズばっかり配置したゲームを見てみたいかもしれない。







 そろそろ総評。デスゲームものとしての舞台、ルールなどの設定は魅力的であり、群像劇にしたことでキャラクターへの感情移入度と先の見えない緊迫感が高まり、前作よりも楽しめるようになったといえる。殺し合いの描写はファンタジーな部分が見え隠れして、リアリティが高いとは言えないが内容としては読んでいて楽しめるものなので、どこまで現実感を求めるかに寄るだろう。後半の展開に若干の不満は残るものの、納得のできる結末ではある。

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