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チラシの裏に書くようなことを徒然と。 Since 19,Feb,2007


3rdeyeより幻創のイデアです。他のブランドにいたスタッフが独立して作ったブランドらしいですね。Tacticsに対するKeyみたいな感じだろうか。三作品目の作品。



7年前に発生した”ナグルファルの夜”という現象によって
巨大な空間の裂け目が発生し主人公優真が住む世界に甚大な二次災害をもたらした。
かつての首都はナグルファルの夜の影響で大きな打撃を受けたが、
アーカイブスクエア社(AS社)は都市機能の中枢であった町ごと移動させた。
そのお陰で町の復興は順調に進み
今となっては7年前とほとんど見た目が変わらない程にまで復興させた。
AS社によって復興した“新市街”に住む主人公と
放棄された町“旧市街”に住んでいる主人公。
二人の出会いが、数奇な運命を展開していく

以上、wikiより引用。

グラフィックは昨今のエロゲー業界では良くあるタイプの絵柄だと思います。イベントCGはクオリティが高く良かったと思いますが、立ち絵がちょっと崩れてるものがあった印象。立ち絵をアップにしたり組み合わせたりでイベントCGっぽく見せたり、リノンの眼の色の変化とか細かいところで結構演出が凝っていましたね。

BGMは中々好印象ですね。ゲームを進めるのに疲れた時、少し横になってBGMを垂れ流してる状況というのが私は良くあるんですが、本作は結構心地良いBGMでした。メロディーもキャッチーな感じですしね。


システムとしては、殆ど選択肢が無い代わりに・・・というわけではないですが、ルートジャンプという機能が用意されていて、シナリオを好きな時に好きな場所から読み進めることが出来ます。本作はダブル主人公制で、共通ルート後は、優真ルートと赫ルートに別れます。ザッピングってほどではないですが、どちらをどういう順番で進めてもいいようになっています。

あとは、会話シーンが、吹き出しで表示されるようになっているんですが、これは正直要らなかったかなあ。読み難いし、せめて通常表示と選択出来れば良かったのだけれど。キャラが喋ってる感を出したかったなら口パクぐらいして欲しいところ。シーンによっては鼻から吹き出しが出てるように見えたりでちょっと滑稽だったんですよねw 文字がはみ出るバグも多かったし。


世界観的には、幻ビト”イデア”とか現ビト”クレアトル”とか異能”デュミナス”など、正に厨二な用語のオンパレードです。しかし私が古い人間だからなのかなあ、真面目に厨二な世界観の作中で、厨二厨二と連呼するのは逃げてる感じがしてあまり好きになれない。厨二な設定だって分かってやってるから許してね♪という制作側の意図が透けて見えてしまう。

どうせやるなら真面目に、徹底的にディエスみたいに作るべきなんじゃないかと思いますねえ。



総評:6点



以下ネタバレとなりますのでご注意をば。




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nitro+より、アザナエル以来の完全オリジナル作品、君と彼女と彼女の恋。です。

 いやはやUSBメモリーメディアにて発売ということで、どこも売り切ればかりで、かなり出遅れた感じです。なんとか通販でゲットできましたけどね。結局店舗で見かけたことは一度もなかったなあw しかし私的には箱が小さくて置き場に困らないのでこの形での販売は結構ウェルカムかもしれない。この販売形態が流行れば原価も安くなっていくんでしょうけど・・・なかなか難しいんでしょうね。




 さて、本作。大手メーカーの作品ですので、システム、グラフィック、BGMその辺りは高レベル。しかし内容が前代未聞というかエロゲー史に確実に名を残すであろう問題作でした。

 注意点として、本作に従来のエロゲーとしての面白さを求めている人は絶対に買ってはいけない。シナリオそのものに「そういう」楽しみがないわけではないが、フルプライスのゲームとしてはあまりにコストパフォーマンスが低いです。


 オススメというかプレイしてみて欲しい人としては、エロゲーに感情移入してプレイしている類の人。そしてそれなりに名作・駄作含め様々な作品に触れてきた人。そういう人には是非プレイして欲しいと思う作品です。

 逆に、エロゲー含め創作物に対して、第三者視点で傍観者としてしか楽しまない人。主人公はあくまで登場人物の一人であり感情移入しない人。この類の人にはオススメ出来ません。恐らく興ざめするだけで何も得るものはないだろうから。

 前者でも楽しめるとは限らないです。むしろ後者以上にふざけるなという感情を持つ可能性も高い。だけど賛否はあれど恐らく他のゲームでは絶対に味わえない感情を抱くことは必至です。フルスクリーンプレイ推奨。


 ちなみに私は、これ以上ないぐらい深く刺さりました。下倉バイオ氏やりやがったな、と。



総評:9点


 以下完全ネタバレです。出来れば事前情報一切無しでプレイして欲しい作品ですけどね。



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すみっこソフトよりなつくもゆるるです。


 ヒッポカムポス機能不全、通称自殺病と呼ばれる病気が蔓延する世界。自殺病患者を集めた壁川学園の生徒である主人公・当麻進は、気の合う仲間とそれなりに楽しく過ごしていた。運悪く新型の咽頭結膜熱に掛かってしまった主人公達は、せっかくの夏休みに外出禁止となってしまう。主人公に会いに来た妹を含め、学園に残ったのは6人。ある日の停電をきっかけに、学校のライフラインは切断されてしまう。様子見に町に下りてみるとそこは、誰一人存在しない廃墟のようだった。


といった感じで始まるなつくもゆるる。絵柄やOPから受ける印象とはかなりギャップがある内容ですね。



 グラフィックは、ロリというかもはやペドに近いぐらいのド直球の絵柄です。絵柄というか、ヒロイン全員が揃ってロリ体型という設定なんですけどねw お姉ちゃんは別にロリ体型ではないのでロリ以外描けないわけではないはず。正直私的にはペド過ぎて結構キツかったですね。苦手な人は注意です。



 BGMは無難な感じ。特に印象には残らなかったですかねえ。システムも同じく特に不満点は無し。全体的なプレイ時間は、20時間程。攻略順序はほぼ固定です。



 テキスト及び日常シーン。結構直接的な下ネタが多かった感じはありますが、ギャグもテンポも中々良かったと思いますね。普通の学園じゃないだけに登場人物の倫理観も少々狂い気味な感じがあるんですよね。クロチャンみたいな感じというか。近親相姦するような人間も珍しくないみたいですし。
 それに加え、生物部ならではの薀蓄とSF要素に繋がる周辺知識の豊富さ。これが中々骨太で、見た目に騙されてましたが、エロゲでは稀に見るレベルの知識量なんじゃないですかね、このライターさん。
 


 シリアスシーン中でもいちいちギャグを入れるのは賛否両論っぽいですが、どうやらお家芸らしいですねw 私はこういうの嫌いじゃないんですが、難しい話してる時にギャグ挟まれると正直ちょっと混乱してしまう・・・。




総評:7点




 ということで以下シナリオネタバレとなりますのでご注意をば。

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Lump of Sugar よりMagical Charming!です。


 もう中堅どころといった感のあるメーカーですが、何気に今まで手を出したことが無かったりします。平均点のイチャラブ作品を安定して出している印象だったのですが、過去作品と比較すると本作はかなり高評価を受けているようなのでプレイ。我ながらミーハー過ぎる。




 夏休みを有意義に過ごせず落ち込んでいた律は、ある朝目覚めると、時間が夏休みの前日に戻っており、見知らぬ部屋で謎の少女に捕まっていた。 オリエッタと名乗る少女は律のせいで日常を狂わされたと彼に文句を言った。心当たりがなく戸惑う律だったが、原因を調査すべく、彼女の要求もあって、魔法少女たちのための専門学校「ウィズレー魔法学院」に潜入した。

 以上、wikiよりあらすじ引用・・・なのですが、なんかちょっと内容が異なりますね。実際は、ウィズレー魔法学院に何故か佇んでいた主人公が、オリエッタに色々と説明され、「魔法を使える唯一の男子」として学院に入学することになったことを思い出す、というのが冒頭となります。まあこの辺の差異は気にしないでおくべきですね。


 グラフィックは、淡い色使いで柔らかいタッチの可愛い絵柄ですね。肉感はあまりなく、少しロリっぽい感じでしょうか。割と最近の流行りっぽいデザインですね。


 BGMは無難なところ。曲数は結構多かった印象がありますね。ave:newによる主題歌は、とても作品にマッチしていると思います。


 プレイ時間は、合計で15時間ぐらいだったかな?繰り返しプレイすることになるため、正確な時間はわかりにくいですね。テキストの総量自体はそれほど多くないと感じました。



 で、本作の最大の特徴でもあるクロノカードによるシステム。クロノカードとは、主人公の記憶がカードに記録されるもので、場所だったり、モノだったり、思い出だったり様々。これによって選択肢分岐が行われるゲームなのですが、まあ簡単に言うとプレイしている内に選択肢が増えていくわけです。クロノカードは全て共通で持ち越せるため、あるルートで手に入れたカードを使って他のルートで使用したり、ということが出来るわけですね。

このため、一度プレイし終わったルートも以前は無かった選択肢があったりで、楽しめます。本来その時点では持ち得ない記憶に基づいた選択肢になるわけですから、ぶっ飛んだ展開になることも多いです。具体的には姫百合先輩のパンツとか、トッキーの飲尿プレイとか。



テキストは特に癖もなく、読み易い感じですので万人向けだと思います。




総評:6点



では、以下ネタバレ感想となりますので、ご注意をば。










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 インレより、ChuSingura 46+1 忠臣蔵 46+1です。同人サークル・れいんどっぐにて製作されていたシリーズが商業移籍とともに完全版として発売。私としてはれいんどっぐの他の作品と共にずっと気になっていたゲームでしたので、今回新シナリオを引っさげての発売ということで大いに期待していました。これを機に、あかべぇそふとみたいに過去作も商業でリメイクして欲しいところです。

 しかし5月末はグリザイア、レミニセンス、忠臣蔵と大作が続く久しぶりに忙しくも楽しいエロゲ三昧でした。




 プレイ時間は45~50時間。いままでコミケ毎に出してきた作品を総まとめにしているわけですから、圧巻のボリューム。ひぐらしのなく頃にをまとめて一気にプレイするようなもんです。

 
 

 グラフィックは特出するところはなかったと思いますが、ロリ系の可愛い絵柄ですね。苦手な人は結構苦手かもしれません。ご城代(大人Ver.)や安兵衛さん、数右衛門などカッコイイ女性もいますけどね。戦闘描写等は結構動きがあって良かったです。

 
 BGMは、中々好印象。なんだろう音源が近いのか、Keyサウンドっぽい感じ。バトルの時の激しい曲も雰囲気を壊さない程度にロックな感じで良かったですね。


 テキストはやたらと疑問符を多用するのが結構気になります。特に文頭が人名+疑問符で始まることが多く、一度気になり始めるとキリがないレベル。主税?俺はやったぜ?とか、で?どう?江戸での暮らしは慣れそう?寂しくない?みたいな。そんなに人名と疑問符を連呼しなくてもいいんじゃないかと。主人公の口癖というわけでもないので、ライターさんの癖ですね。

 あと、戦闘シーンが完全に演出頼みなのがちょっと頂けない。!?も多用しすぎだし。相手が予想外の動きをしたとかに使うのはいいですけど、自分から普通に斬りかかったり、普通に鍔迫り合いしてるだけでも連発しますからねw これも気になり始めるとヤバいです。 
 
 それと無駄な回想シーンへの切り替えが激しいのが気になります。創作物ではよく使われる技法ですが、冒頭が会話シーンから始まってそのあとにそこに至った経緯を述べるヤツ。何か名前があるのかな?本作でも各編の冒頭がクライマックスシーンから始まるものが殆どですが、それは良いのですが、物語中でもそれが多すぎるんですよね。酷いのだと3~5クリック程度の会話を飛ばして、次の日の描写から始まってすぐに回想シーン。ちょっと多用しすぎですし、あまり意味も無い気がします。

 しかし、ちゃんと江戸時代にない言葉を使わずに、ポップな文体にしているのは、時代物としてなかなかバランスが良いと思いました。やり過ぎると読み難い時代小説みたいになっちゃいますもんね。
 比喩表現があまり上手くない・・・というか素人っぽいのもあって、正直現時点での文章力はあまり高くない印象は受けましたが、その辺りは今後に期待したいところ。

 何れにしてもこれだけの大長編を描ききった筆力というのは素晴らしいと思います。





 基本的なシナリオは、よくあるタイプのタイムスリップもの+ループものになります。最大の特徴は、表題からも分かる通り、歌舞妓に始まり年末恒例の時代劇だったり、小説・映画の題材にと幅広く世に知られている赤穂浪士の仇討ちを描いた「忠臣蔵」を舞台としていることです。忠臣蔵とタイムスリップものをミックスした作品ってありそうで無かったジャンルですよね。

 もう一つの特徴として、忠臣蔵の主要人物が殆ど女性化していること。これにより恋愛アドベンチャーの体を崩さず時代物を描くことに成功しています。まあなんだ、そりゃあ賛否両論はあるでしょうが、ムサいおっさんが活躍する忠臣蔵が見たいのなら、他にいくらでもありますからねw こういうのもありなのではないでしょうか。Fateに始まり、恋姫無双とか最近のラノベとか過去の英雄を女性化するのは昨今の流行りで、少々食傷気味ではありますが、もうみんな女の子にしちゃえばええんや。


 実は私は忠臣蔵をまともに見たことがなく、昼行灯とか赤穂浪士とかのキーワードを聞いたことある程度でした。しかし不純?なきっかけでありながらも、本作プレイ後、忠臣蔵やその時代背景に俄然興味が湧いたのも事実。
 本作と同じような展開である「三国志」の時代にタイムスリップする漫画・龍狼伝という作品で、そこから三国志自体に興味を持って、関連の色々な作品に触れたという経緯もあるので、こういうきっかけって大事だよなーと思う次第です。や、まあ日本人なら忠臣蔵ぐらい知っとけよ、って話なんですけどねw


 主人公・深海直刃は泉岳寺の神籤で300年に一度と言われる大大凶を引いたことをきっかけに現代から江戸時代にタイムスリップしてしまいます。そこは元禄十四年。忠臣蔵の時代でした。というのが物語の始まり。姉の影響で忠臣蔵自体は知っているものの、興味は無かった直刃が、大石内蔵助を始めとした、赤穂藩士と関わりその生き様に触れ、様々な結末を迎える作品です。

 ループものですので、段々とマンネリ気味にはなってくるのですが、そこは、視点の変更や新キャラの導入で飽きさせない工夫があったと思います。




総評:8点




以下ネタバレとなりますのでご注意をば。





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 てぃ~ぐるよりレミニセンスです。新規ブランドですが、あかべえそふと系列らしく、スタッフは使い回し?みたいな感じなのでしょうか。この系列はブランドが多すぎてよく分からん。

 何を置いても本作は、暁の護衛の衣笠氏&トモセ氏による新作というのが大きいですね。・・・まあ期待と同時に不安を覚えた人も多いでしょう。


これは遠い未来のストーリー。 
主人公『島津秀隆』は臨時教師として近くの女学園に通っていた。 
将来に大きな希望を持つわけでもなく、生活のためにただ毎日を送る。 
そんな日常の中、外交は大きく動き出そうとしていた。 
新しい地区の開発を進める2つの街が、互いに場所をめぐり対立。 
交渉の最中、主人公の住む街は劣勢を強いられ、開発地域を独占されそうになる。 
恩人立っての願いもあり、地区開発の現場に参加することになった秀隆は、 
古びた施設の発見に至る。そこには、長い歳月眠り続けていた一人の少女の姿があった。 
この少女との出会いが、秀隆の運命を大きく左右することになる。

以上、あらすじ引用。


 まずはグラフィック。相変わらずトモセシュンサク氏デザインのキャラクターはエロ可愛くて魅力的ですが、今作は暁の護衛の時と比べても立ち絵がかなり洗練された感じがしました。惜しむらくは全体のプレイ時間に対してイベントCGがやや少ないこと。Hシーンは多いですが、私的にはそれを減らしてでもイベントCGや立ち絵の種類を増やして欲しかったところですね。出来自体は満足です。



 次にシステム。うーん正直ここはあまり改善されていない印象。お家芸なのだろうか。誤字脱字が多いのはシナリオの問題点としても、急に音声が出なくなるシーンがあったり、喋ってる人物の名前がコロコロ変わったり、明らかに場違いな背景シーンが使われたりともうちょっとチェックして欲しかったなあ。パーティ会場での希望との会話シーンとかも酷いですよ。コンフィグ周りは特に不満点はないだけに残念ですね。



 で、シナリオ自体の前にテキスト。ここは相変わらずの衣笠テキストで、下ネタが多いことはともかく面白い。主人公の秀隆も海斗に比べるとヘタレ属性持ちの弄られ役になることが多いですが、無類のおっぱい星人で、それなりにヒロインにも攻めてくタイプですので面白おかしくプレイすることが出来ました。いやーやっぱり衣笠氏の日常シーンは面白いです。今作はメタネタが若干多めでしたねw





 そして肝心のシナリオ。共通ルートが長く、各ヒロインに関わる特務官としての仕事をこなしつつ、最終的に主人公と秋の過去、違法アンドロイド問題、地下世界の秘密に迫っていく感じですね。共通ルートが15~18時間、個別ルートが短く1~2時間。おまけが3時間程度で、合計25~30時間程度でしょうか。ボリューム的には満足出来る内容です。



総評:7点



 以下完全ネタバレとなりますので、ご注意をば。暁の護衛のネタバレも含みます。

 






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 はい、待望のグリザイアシリーズ完結編、グリザイアの楽園です。

 前作・迷宮にて雄二の過去が語られ、彼をテロリストとして育て上げたヒース・オスロが日本へ潜入し、雄二の暗殺対象となりました。美浜のヒロインズは雄二の過去を知った後、テレビ放映にて領事館を襲ったユージ・カザミというテロリストの姿を見る、といったところでぶった斬って終わり、完全に次回へ続く、という形で幕を閉じてましたので、前作プレイ必須です。

 本作のグラフィック、システム、BGM等は前作のクオリティをそのまま踏襲しているので、特に語るべきところはありません。

 プレイ時間は、本編・ブランエールの種が10時間程度。他楽園アフターが3時間、プロローグが3時間といった感じ。フルプライスゲーとしてはボリューム的には若干不足気味ではあります。


 楽園の本編(ブランエールの種)は、前作のカプリスの繭のそのまま続きとなるわけですが、このシナリオがどういう位置づけなのか、どういう過程を通ったシナリオなのかについて。
 これも楽園をプレイしながら分かってくることなんですが、ヒロイン全員のトラウマを解消しつつ、誰ともくっつくまではいかなかったご都合ルートかと思いきや、トラウマ解消の上、全員と結ばれちゃってるというハーレムルートだったわけですね。私の勝手な勘違いですけど雄二のクズさ極まれり。


総評:7点


 では、以下ネタバレとなりますので、ご注意をば。

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 同人サークル、ノベクタクルよりファタモルガーナの館です。例によって、その存在を知ったのは某有名批評サイトから。月姫やひぐらしの時にも同じようなことを言ってきた気がしますが、本作に関しては本当に今までの同人ゲームという常識から完全に逸脱したクオリティの作品でした。音声なしという点はあるものの、これほどの完成度を持った作品自体商業ですらそうそうあるものではありません。
 
 と、同時に残念ながらこういった方向性の作品は、商業では作れない、作りにくいのだろうなとも思いました。同人ならでは、とまでは言いませんが、会社であるが故の売り上げだとか、あるべき方向性だとか、スケジュールだとかのしがらみに囚われず、納得の行く作品作りが出来る環境なんてありませんからね。
 
 もちろん本作の出来はスタッフの尽力に寄るものであることは疑いようもありませんが、拘りというか、クリエイターとしての矜持といったものを昨今の商業作品よりも強く感じたんですよね。




総評:9点
 

 

 さて、曖昧なことばかり言っていても始まらないので、各要素の印象。

 あらすじとしては、自分がなんなのかも分からないまま、西洋の館を訪れた「あなた」。館の女中は「あなた」を旦那様と呼び、記憶を取り戻す助けとなるよう、館で起きた4つの悲劇の物語の扉を開く。その悲劇を目にした「あなた」はどういう判断をするのか、といった感じ。
 
 不気味な洋館で語られる悲劇は、鬱々としていて悲しい結末を迎えるものばかりですが、どれも真実が隠されていて、飽きること無く楽しめると思います。一篇の話も2時間~3時間程度で完結するため、テンポもいいですね。
 全体的なプレイ時間は20時間前後。どこで情報を見誤ったのか、当初10時間程度だ、という認識でプレイしていたので予想を超える長さと展開に驚いていました。まあ良い方向に働いたので、よかったんですけどね。個人的にはこれこそノベルゲームの醍醐味だと思う。


 まず何を置いても、そのクオリティに驚くであろう音楽。スタッフが自信を持って売りとしている理由もわかります。西洋洋館に漂う耽美的であったり、不気味であったり、一転して華やかであったりという雰囲気を惜しみなく演出しています。ボーカル曲も数多く、言語はポルトガル語だそうですが、世界観の構築とシーンの盛り上げに一役買っていましたね。さらに作中での劇的な使い方も評価出来ます。1ループが長い曲等は、意図してかしないでかはともかく、テキストを進める度に移りゆく展開や暴かれていく真実と同調するかのように曲調が激しくなる、など、とにかく音楽への印象がすごく強いですね。

 
 次にグラフィック。絵柄は、昨今の流行りとは真逆といってもいい耽美系のデザイン。月下の夜想曲以降の悪魔城ドラキュラシリーズや、ロマサガなどを彷彿とさせるものでしたが、作品の雰囲気にとてもマッチしていました。好き嫌いはあるでしょうが、立ち絵や、イベントCG共に、音楽同様同人という枠を逸脱したクオリティでした。惜しむらくはプレイ時間に比べると一枚絵のイベントCGは少ないこと、だったのですが、プレイ中はそんな感覚を抱くことがなかったことを考えると、それだけ作中の情景描写が上手かったのでしょうね。




 それでは以下シナリオのネタバレとなりますので、ご注意をば。
特に本作は、人の思いのすれ違いによる誤解や館に纏わる謎がとても重要な要素になりますので、台無しになってしまいます。










 


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それなりにエロゲをプレイしているのなら、その名を知らない人はいないであろう不朽の名作。elfよりこの世の果てで恋を唄う少女YU-NOです。

本作が世に出て17年。本当にいまさらなんですが、ようやく念願のセガサターン版をゲットしたのでプレイ。やろうと思えばいつでも出来たのですが流石にセガサターン本体を買ってのプレイまでは食指が動かず、しかしYU-NOの話題が出る度に苦い思いをしてきたのもまた事実。ちょうどプレイする予定だったゲームが一段落付き、余裕が出来たためここは腰を据えてやってみようじゃないか、と思った次第です。やはりエロゲーを語る上で外せない作品ですからね。



ここは、2013年現在にプレイするYU-NOという観点で少し語りたいと思います。本来であれば発売当時の背景を鑑みた批評とすべきでしょうが、いまさら私が語るべくもなく傑作であることは大多数の方々が認めています。従ってあえてこういったスタンスでのレビューとしたいと思います。

数年程度の差であれば、停滞気味のこの業界において決定的な差とはならないと思いますが、如何せん17年前ですからねえ・・・。菅野氏が生んだ3つの代表作、DESIRE、EVE、YU-NOの中で唯一Windows版でのリメイクが為されていないのがYU-NOであり、グラフィックや音楽の品質面で、現代から見ると見劣りしてしまうのは否めません。(エルフの缶詰同梱版はPC-98版移植)




総評:9点





では、以下ネタバレ感想となります。ご注意をば。













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 ユニゾンシフトより時計仕掛けのレイラインです。
分割商法は好まないものの、続編の評価が高いため手を出してみました。

 
 山奥にひっそりと佇む全寮制学園、「私立天秤瑠璃学園」。新入生としてやってきた主人公・久我満琉はいきなりトラブルに巻き込まれ、学園の様々な問題を解決するための「特殊事案調査分室」、通称トクサに配属されることになる。トラブルの原因となった男子生徒・烏丸小太郎と共に分室を訪れるとそこには無関心な様子の少女・鹿ヶ谷憂緒が待っていた。
 この学園には魔術が生きている。学園は夜になると姿を変え、夜の世界に切り替わる。トクサの3人はこの摩訶不思議な学園で、分室に舞い込む様々な依頼を解決していきながら、やがて学園全体に絡む大きな真実へと近づいていく。

 といったようなあらすじになりますか。この学園では、偉大な魔女・クラール・ラズリットの残した不思議な魔術の込められた遺物<ミスト>が保管されていますが、物語冒頭のトラブルによって遺物の暴走率が高まり、魔術関連の様々な問題が起きる舞台となっています。それらを協力して解決していくのが基本的な物語の流れとなります。


 分割商法となっていますが、話は完全に繋がっているので、前作プレイ必須。プレイ時間は黄昏10時間程度、残影12時間程度、とどちらも控えめ。ちなみに残影でも完結していないので続編はまだ出るかと思われます。



 グラフィックは可愛い系の絵柄で、テカテカしてる感じ。割と昨今の流行っぽい印象ですね。演出面は中々良好で、キャラが喋っている時にも表情をコロコロと変えるのは見ていて楽しいです。

 BGMは可もなく不可もなく。無難な出来です。


 テキスト。特に癖もなく受け入れやすい類だと思います。キャラの掛け合いも中々面白いし、主人公も鈍感すぎず、調子に乗りすぎず、好印象を抱ける人物ですのでプレイしていてストレスはあまり感じません。強いて言うなら、メインヒロインのうしおが理不尽に刺々しくて少し苛ついたくらいでしょうか。キャラ的には学園長が良いですねw テキストだけだったらそうでもなかったかもしれませんが、あの独特な喋り方に持っていかれました。声優さんの勝利です。もう普通に喋ってるだけで面白いという反則キャラでした。

 これは個人的な我侭だと思うんですが、基本的に最初から好感度MAXのヒロインというのは嫌いで、主人公と最初は仲が悪くても共に過ごしていく中で絆を深め合っていく、という展開の方が好みです。本作のうしおは後者に属するのですが、主人公との仲違いの理由が自己中心的に過ぎるのが微妙なんですよね。主人公も大人げない部分はありますが、謝るべき時には謝ることが出来る男だし、正直主人公を試すような言動ばかり目立つうしおは性格の悪さが目立ちました。




総評:黄昏時の境界線 5点




総評:残影の夜が明ける時 6点






以下ネタバレとなりますのでご注意をば。




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 私的には久しぶりのライアーソフト。今まで知らなかったのですが、ライアーソフトの〇〇の〇〇というタイトルは全てスチームパンクの同じ世界観の元での物語だったみたいですね。

本作も漏れ無く同じスチームパンクの物語なのですが、プレイした感触では一応本作だけでも十分に楽しめるものだったと思います。キザイア先生との確執やイズミの正体などは少し気になりましたが多分過去作で特に描かれた訳ではないんだろうな、と思ってましたので。



 まずスチームパンクってなんぞやというところについて。私の理解が正しいか微妙ですが、極簡単に言うと電気機関に移り変わること無く、蒸気機関が発達していったらどんな未来になったか?という歴史改変をテーマにした一連の作品群です。馴染み深いものとしてはラピュタやFFⅥなんかがありますね。世界中で蒸気機関が蔓延しているため一般的に空気が悪そうなのが特徴でしょうかw



 で、このスチームパンクな世界の中で、本作の舞台はフランスに位置するマルセイユ海上学園都市となります。ここには才能ある学生が集められ、世界最高の碩学を生み出すことを目的として運用されています。ここに学園都市史上唯一の転校生ニコラ・テスラが入学してくるところから物語は始まります。


 主人公はテスラとネオンの二人とされていますが、実質的にはネオンが主人公と言っていいと思います。テスラは基本完璧超人で、心理描写もなくミステリアスな雰囲気を保っているので、ネオンのピンチに駆けつけるヒーロー役。二人が所属する思弁的探偵部に舞い込む様々な依頼を解決していく中で、テスラに心を惹かれていくネオンを中心に物語は展開します。

 シナリオは完全に一本道であり、女性キャラクターは沢山出てきますが、ルートはネオンのみ。寄り道的なものも殆どなく、エロシーンも少ないです。必然的にプレイ時間も短めになり、15時間程度だったかと思います。魅力的なキャラクターが多いだけに少し勿体無い気もしますが、主人公のテスラとネオンの魅力が詰まっている作品ですのでこれも納得です。


グラフィックは割と特徴的で、線が太く、筆書きっぽい感じで、塗りは質感がなくアーティスティックな感じ。・・・うーん自分の表現力の無さを痛感します・・・。作品の雰囲気にはとても合っていたと思いますね。巨乳が多すぎなのが珠に瑕なw


システムは最近の作品としてはいささか不満足。テキスト設定の不便さとワイド非対応なのは少し気になりました。


音楽も、フランスっぽいお洒落な感じのBGMが多く、雰囲気作りに一役かっていた印象ですね。
OPテーマも起動する度に聞きたくなる良曲。


 シナリオの前にテキストについて。恐らくスチームパンクシリーズ全てがこんな感じで表現されているのだと思いますが、非常に癖のあるライターさんですね。よく言えばお洒落、悪く言えば気取りすぎといった類のテキスト。接続詞の省略(例:瞳を閉じた→瞳、閉じた)や反復表現の多用などが目立ちます。前者は、モノローグに関しては、叙情的な雰囲気を醸しだして良いのですが、音声で聞くとかなり違和感があります。特にネオンの心理描写が多い本作では結構気になりました。後者は、戦闘前のマシンベルト云々というのは、ヒーローモノとしての体をなす前口上ということで良いんですが、ナイチンゲールの描写になる際に毎回挿入される庭園の様子とかは流石に要らないんじゃないかと思います。

 それ程長くはないですし、別にそれでシナリオ分量を水増ししているなんてことは言いませんが、ここぞという時以外で反復表現をされるとちょっと興が冷めてしまいますね。

ただし、そういった表現がお洒落な雰囲気を演出して、フランスのマルセイユという舞台やキャラクター達の洒落た造形にマッチしていたともいえますので、ハマる人にはハマる、人を選ぶテキストだと思いました。




総評:7点





さて、シナリオ感想。以下ネタバレとなりますので、ご注意をば。

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 きゃんでぃソフトよりガンナイトガールです。つよきすで有名なメーカーですが、本作は打って変わったミリタリー要素のあるお話です。タカヒロ氏が脱退等きゃんでぃソフトも色々あったみたいですね・・・。アルファベット表記になっていたので、新ブランドだと思っていました。


 相次ぐ異常気象や経済活動、更に地下天然資源の利権を巡る衝突により『第二の冷戦』が米露二大国を軸に行われている2034年、日本の田舎町。桧森絢斗が通っていた学校は戦争の影響で生徒数が激減し、無期限の休校になってしまった。
陸上自衛軍に接収された校舎は軍人を育成する女子工科学校となり、絢斗もスクーリングの授業のためにそこへ通うことになってしまう。もともと軍が嫌いな絢斗だったが、「0教2区隊」の個性的なメンバーと新たな学校生活を過ごしていき…。

以上、wikiよりあらすじ引用。


 パケ裏や公式ホームページにもある「いずれ戦地に赴くあの人に、俺はなにをしてあげられるだろう」という主人公の独白が本作を象徴しています。

 ここから予想がつくと思いますが、物語中で、主人公が戦争に巻き込まれることはありません。光武みたいなロボットも出てきますが殆ど乗りません。ともすればネタバレになりますけど、これはむしろプレイ前に認識しておくべきだと思うんですよ。


 恐らく多くの人が陥った(私もその口)問題だと思うので、注意も含めて最初に述べておきますが、本作はあくまで「ミリタリー要素のある学園ドラマ」であり、マブラヴや群青の空を越えてのような本格的な戦争ものではないことをまず念頭に置いてプレイすべきです。たしかにピリピリした世界情勢の中の物語ですが、第三次世界大戦が始まっているわけではなく、米露の間で小競り合いがある程度の世界なのです。

 つまり戦争ものとして期待している人は肩透かしを食らう形となってしまいます。いつ戦争が始まって第0教隊が実戦投入されるんだろうなーとか思っているとかなり期待外れの内容となってしまうので、そこだけは注意しておくべきだと思います。



 ということで、感想にまいりますが、まずは、シナリオ以外の各要素。

 プレイ時間は、共通ルートが6時間で各ヒロインルートも大体6時間程度。既読スキップを使ってもヒロイン5人分で、30時間は超えますねー。プレイ時間的には十分と言えるでしょう。


 グラフィック。キャラデザは肉感的なデザインの方で、ハマる人にはハマりそうですね。私的には服のディティールが少し雑だった印象は受けましたが、基本的にはアップにも耐えられる立ち絵で完成度は高かったと思います。あと原画さんの特徴なのか、主にHシーンとかで、ヒロインの口があわわわというか波線の口になることが多かったのですが、個人的にはちょっと苦手w やー可愛いっちゃ可愛いんですが、頭身が低くデフォルメされたデザインならよかったんでしょうけど、頭身がそこそこ高く、肉感的なヒロインなため、なんだか違和感を感じてしまったんですよね。

重要なシーンでは、アニメーションもしたりで、それなりに凝っていたとは思います。


 BGMは可もなく不可もなく。耳に残るタイプではありませんが、特に不快に感じたこともありませんでした。





総評:6点


 では、シナリオ。以下ネタバレ全開となりますので、ご注意をば。











 


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 イエティよりルートダブル ビフォークライムアフターデイズです。
開発自体は随分前から進んでいたみたいですが、件の震災の影響で、製作が中断されていた経緯があるみたいです。原子力研究所で爆破事故が発生し放射能汚染を防ぐため、少数の人間を残したまま完全に隔離閉鎖されてしまう、というピンポイントな内容ですので自粛もやむを得なかったのだと思います。

 
 最初に選べる2つのルートの内、Aルートではパニック・ミステリー、BルートではSF学園モノといった感じで、受ける印象がかなり異なると思います。どちらにもサスペンス要素はありますが。
 
 本作は、不朽の名作・Ever17の生みの親・中澤工氏が原案を努めており、、非常に中澤氏らしいトンデモSFを描くに足る、膨大な設定のもとに作られています。近未来の時代設定で超能力が普通に存在する世界。聞いただけではよくある陳腐な設定に思えるでしょうが、ここまで緻密に描かれると、ひょっとしたらこんな未来も有り得るんじゃないかと思うぐらいに説得力があります。作中に出てきた専門用語は、TIPSとしていつでも参照することができますが、こちらは中澤氏自らが手掛けているとか。
 
 プレイ時間は全ルート込みでおよそ30時間。かなり濃い内容です。
 
 
 システムは少し特殊で、SSS(センシズシンパシーシステム)と呼称されています。他に近いものがないので説明し辛いですが、東京魔人學園(古い?)の感情入力システムを広げたような感じでしょうか。物語の鍵を握る閉鎖空間に残された9人の人物それぞれに対し、1~8までの印象度?を設定することで展開が変化していきます。具体的にいうとAとBという人物がそれぞれ違う案を出した時、Aの案を採用したいのならAの印象度をBよりも高く設定することで、A案を採用したストーリーになる、といった感じ。
 
 選択を誤ってしまうとBADEND直行となるので、緊迫感を損なわずにプレイすることが出来ます。
しかし個人的にはシステムそのものは良いものの、印象度の設定は正直8段階も要らなかったと思いました。実際使用したのは1,4,7が殆どでしたし、これなら低・中・高の3段階ぐらいで良かったかな。
 
 システム周りとしては、演出のスキップが出来なかったり、スタッフロールがスキップ出来なかったりというのは少し気になりましたね。エンディングが多く、回想シーンなどで同じ文章を見る事が多い本作だけにそこは残念です。
 
 
 
 
 
 キャラクターは、エロゲーでありがちな絵柄の方であり、普通の作品ならば問題なかったのですが、こういったガチガチに理論武装させた科学ADVには若干そぐわない気もしました。キャラクターの魅力を引き出すには良い絵柄だったとは思いますけどね。
 
 BGMは無難な感じ。盛り上がるべきところはそれなりに。ただ回想シーンとかでやや場にそぐわないBGMが使用されたりしていたのは少し気になりました。例えば風見が妹の凪沙を思い出す悲しいシーンなのに割とポップな曲が流れていたりとか。

 
総評:8点

 
 以下はネタバレ感想となりますのでご注意をば。
 

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 Navelの新作で女装モノの月に寄りそう乙女の作法です。
 
 私個人としては、女装モノ自体に魅力を感じることがあまりなかったのですが、るい智をプレイしてから割と寛容になりました。とはいっても評判が良いのを聞かない限りはわざわざプレイするまで漕ぎつかない程度ではあります。
 
本作も、複数ライターということでジャクソン節全開のテキストはあまり望めないだろうな、という勝手な予想があり、王雀孫信者の私ですがそれ程期待はしていませんでした。しかしいざ発売されて見るとシナリオ面での高評価が多く、我慢が出来ずにプレイするに至ったわけですね。
 
 
 ということで、月に寄りそう乙女の作法。本作は、華麗なる一族の大蔵家において妾の子という微妙な立場であった大蔵遊星が、一度は諦めたデザイナーとしての夢を叶えるため、服飾専門の女学園に女装して、名家である桜小路家のメイドとして入学する、といったストーリー。彼が女装してまでこの学園に拘ったのは、子供の頃に世話になり、世界的なデザイナーで憧れだったスタンレーが新設した学園だったからですね。こういったファッション業界をテーマにしたエロゲというのは中々珍しいと思います。
 
 
 
 グラフィック。今回はSHUFFLEでお馴染みの、鈴平&西又コンビでメインキャラがデザインされています。SHUFFLEプレイ済みならまだしも、新規でプレイした人は結構違和感があるでしょうねえ。二人の絵柄は良い悪いはともかく違い過ぎますし。ただまあかの作品は商業的には大成功したんでしょうから、同じ手をやらない理由はないですよね。
 
 
 システム&BGMはいつものNavel。可もなく不可もなくといったところですが、今回は今までの作品に比べると幾分耳に残る曲が多かったように思いました。
 
 
 テキストは、遅筆で世間でも評判な俺たちのジャクソンがメインで書けるわけもないので、俺つばのようなハイパージャクソンテキストではありません。どちらかというと東ノ助氏風味のテンポの良い小刻みなギャグが多かった印象ですが、主人公が女装男子なだけに、セカジョともまた違った印象を抱きました。まあなんというか圧倒的に突っ込み役が足りない感じでしたが、雰囲気はいいんですよね。いつも辛辣なルナと天然ボケと弄られ役のユーシェ、場を盛り上げるフランクな湊、癒し系の瑞穂と中々バランスが良い感じ。
 
 プレイ時間は、共通7+個別3~4時間といったところでしょうか。若干短めではありますが、私的には十分。ヒロインの数、4人というのもちょうどいいですね。

 

総評:8点
 
 
 
 では、そろそろシナリオです。以下ネタバレ注意。
攻略順です。
 

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ベゼスタ・ソフトワークスよりThe Elder Scrolls V Skyrimです。
 
エルダースクロールズと呼ばれるシリーズの5作目です。私は、スカイリムの前作、オブリビオンを少し齧った程度しかこのシリーズは遊んだことがなく、本腰を入れてプレイするのは初めてだったりします。
 
さて、このスカイリムですが、オープンワールド型アクションRPGとなります。どんなゲームなのかを各要素取り出して逐一説明するのはキリがないので、簡単にざっくりというと、剣と魔法の中世ファンタジー世界で、自由気ままに好きな事をしたり、面白いことを探すゲームです。うん、抽象的だなあw

 
 




通常RPGというジャンルのゲームを評価する際に、特に重視されるのが戦闘の面白さです。それは日本におけるRPGの基本が、ストーリーの進行と共に戦闘→成長→戦闘のループにあり、プレイ時間の半分程度は戦闘に費やされているためです。
 
対して、洋ゲーが全てそうではない、というわけではありませんが、少なくともオブリビオン、スカイリムといったエルダースクロールズシリーズに関しては戦闘に重きは置かれていません。
 
というより、便宜上和製RPGとスカイリムが同じRPGというジャンルに位置づけされているだけで、趣旨・楽しみ方が全く異なるゲームなんですよね。故に二つを比較すること自体が間違っている。
 
まあ、つまりはみんな違って、みんな良いってことなんですけどね。戦闘が和製RPG程作りこまれていないからクソゲー、自由度がない一本道の和製RPGはクソゲー、とかいってないで、どっちも楽しめばいいじゃん。
 
 
 私的には、スカイリムの面白さは、割と色んなこと出来るって点に尽きるんですよ。各要素だけ見たら、特化した他のゲームには及ばない出来です。敵と戦闘が楽しめます。でも戦術とか戦略だったら、SRPGや、FFの方が作りこまれています。アクション性もモンハンやデモンズソウルの方が高い。ステルスアクションが出来ます。でも天誅やメタルギア程の作りこみはありません。アイテムを調合する錬金術師になれます。でもアトリエシリーズの方がアイテムやレシピが豊富です。作中には膨大な量の本が用意されています。でも本読みたいのなら現実で小説読めばいいじゃん。
 
 各要素でもっといいゲームがあったとしても、それら全てを同じ世界で体感出来るゲーム。それがスカイリム。これだけ聞いたら前述したような特化したゲームやればいいじゃん?と思うかも知れません。
 
 しかし例えば、人を暗殺するクエストがあったとして、それを達成するために、矢尻に塗る毒の素材を探して調合して作成し、一日ターゲットを尾行して行動パターンを把握し、人に見られない場所、時間で任務遂行する。それを誰に強制されることもなく自分の意思で行えるってことが重要なのです。時には武器や防具を用意してくれたりすることもありますが、別にそれを使う必要もないわけです。このクエストにとっては〇〇を暗殺したという結果が全てであり過程は全て自由なわけですね。
 これは一例ですが、このようなクエストが無数にあるわけですよ。その中にはとことん自由なクエストもあれば、殆ど進め方が一本なクエストもあるわけです。これは色々なことが万遍なく出来るスカイリムだからこそ実現可能なんですね。
 
 
 プレイしていて必ず、ここがこうだったらもっといいのにと思うことが出て来ます。指摘されることが多いのが戦闘さえ面白ければ神ゲーなのに、とかね。オブリビオンからスカイリムになって、やれることが更に増えたものの、やはり不満点は必ず残ります。必然的にそんな不満点が残るゲームが神ゲーたりえるのか?という疑問が生まれるのですが、その考え自体がそもそも間違いなのです。
 
 
 
 色んな事が出来る、というのは、リアリティを追求した結果です。ここでいうリアリティとは、如何に現実の人間と同様のことをゲーム内で出来るか、ということです。魔法やドラゴンがいるからリアリティなんてない、というのは論点が違います。例えば、反乱軍と帝国軍のそれぞれの話を聞いて、自分はどちらが正しいと思うか、どちらに加勢すべきなのかを判断して好きな方を選択する、なんていうのもリアリティの一つだと思います。
 
 しかし追求すればするほど、現実とのギャップが浮き彫りになってきます。上記の例で言えば、例えば帝国軍を有利にするために、反乱軍のスパイになって軍事情報を漏洩させるなんてプレイは流石に用意されていません。
 
 
 この現実とのギャップは、どんなにゲームが進化しても完全に埋めることは不可能であり、不満点を挙げれば堂々巡りになってしまいます。しかし逆に言うと、本来はゲームだから、の一言で済まされていた現実とのギャップについて論じるところまで現実に近くなったという証明でもあるんですよね。
 逆説的ですが、不満点が多く出るスカイリムは、それだけ様々なことが出来るように進化したRPGであるということですね。
 
 
 
 そしてここからは、PC版ならではのメリットということになりますが、日本では到底成し得ない、MODという素晴らしい進化システムがあるのです。
 
 上記のような不満点の解消は、ベゼスタの公式修正パッチやダウンロードコンテンツなどで対応されることもありますが、それがユーザーに取って満足出来るか否かはわかりません。そしてそもそも不満点が多すぎたり、システムを根本から変更する必要があったりでとても一会社が対応しきれるようなものではありません。
 
 それを解消出来る可能性を秘めているのがMODです。文化的に日本人には馴染みが薄いですが、ベゼスタソフトワークスのエルダースクロールズシリーズや、フォールアウト等の洋ゲーでは、MODというユーザー側が追加のコンテンツを作って、ゲーム内に取り入れることが出来るシステムが搭載されています。公式からもMOD開発用のソフトウェアが公開されていたりで、所謂ゲーム改変・チートではなく、公式で認められている点が決定的に異なります。
 
 
 これによって、公式のスカイリム(何もMODを入れてない状態=ヴァニラと呼ばれる)で、物足りないと思う部分をユーザーが自由に追加することが出来るのです。
 
 一言にMODといってもその範囲は多岐に渡ります。洋ゲー特有のバタ臭いキャラクターを日本人好みのFF風美男美女にしたり、武器防具のグラフィックを変えたりという、既存のものを変更するMOD。ユーザーが作ったキャラクターや建物、ダンジョンなどを新たに追加するMOD。キャラクターのモーションや、AIを変更したり、新しいスキルを追加などのシステムを変更するMOD。
 
 
 このようにMODのカテゴリーだけでも無数に存在するぐらい大量のMODが日々作られています。これらのMODによって、やり尽くしてしまったSkyrimも新たな楽しみが生まれるわけです。そういったMODクリエイターが増えれば増えるほど、末永くいつまでも遊び続けることが出来るという、正に夢のゲームなんですよ。PC版のMODを駆使したSkyrimは、ユーザーが自分好みのゲームに調整し、作り替えていくという全く別の楽しみ方が出来るのです。
 
 ただ、ゲーム開発そのものが最初からMODありきで作られるのはあまりいい傾向ではないですし、実際、発売当初のエルダースクロールズシリーズは致命的なバグも多く、これらを放置したまま発売に漕ぎ着けてしまうのは問題ですよね。もっとも、この問題は本作だけの問題ではなく、近年はコンシューマー機もネットワークに接続し修正パッチを当てるのが当たり前になってきて、ゲーム業界全体がバグはプレイしたユーザーからの情報を吸いだして後で直せばいいや、的な開発に移り変わってきている現状なんですよね。
 結局私も、修正パッチやらMODが出揃うであろう、発売1年後にSkyrimに手を着けたというのもありますしw まあこれはパソコンを新調してSkyrimプレイも可能になったからという方が大きいですが。
 
 
 ということで、オープンワールド型のファンタジーARPGが好きな人にはオススメです。個人的にはやはりMOD導入のあるPC版をオススメします。

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